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2014年1月12日 (日)

アイゼンについた雪の塊で滑って180度回転

白木連山縦走 上三田~中島

 大槌山の山頂広場は展望のない林の中、座るところもないので、立ったままで食べます。風はほとんど吹いていないのですが、すぐそばに、雪の塊がドサッと落ちて「九死に一生」を得たりします。そのため、身体が冷え込まないうちに、早々と切り上げて歩き出すことに。白木山山頂までは、まだまだ長い道程。

 農園ルート下り口のような谷を、いくつも通り過ぎます。そして、白木山正面登山道に合流する急坂。ここも一面雪に覆われていて、道がハッキリしないためでしょうか、いつもより急勾配に感じます。まるで、胡谷山の東斜面のよう。果たして、このルートで良かったのだろうかと、不安にかられます。

 しかし、やがて、上の方から正面道を歩くハイカーの鈴の音が聞こえてきました。このまま進めば、何とかなる。そう思いつつ、急坂の雪に滑ったりします。それでも、何とか白木山ルートにたどり着くと、こちらもかなりの雪ですが、模木階段はハイカーに踏まれて凍っています。ここでアイゼンが役に立ちました。

 艱難辛苦を極めて白木山山頂にたどり着いたのは14時32分。誰もいませんでした。それに、周囲は灰色で何も見えません。到着時刻によっては、ここからまっすぐ下山も考えていましたが、これなら何とかなりそう。ここからは、基本的に下りになるので、枝から降りかかってきた雪と汗でベチョベチョになった上衣を着替えることにします。

 下山してからの着替えがなくなってしまいますが、そのまま歩くと身体が冷えてしまう。上半身裸になっていると、人の気配がするので振り返ってみると、避難小屋にいたらしいハイカーが出てきようです。あまりに遠いので、あいさつもせず、そのまま、着替えを続けます。乾いている長袖Tシャツと手袋、腰に巻いておいた上着を着込んで出発。

 しばらくの間、心地よい。できるだけ濡れないように、気をつけて歩くことにします。ここからは、これまでより雪が若干少ないかなどと思いながら進みますが、林道では、そばに山壁や森がないところは深く積もっているところもありました。そして、アイゼンをつけている土踏まずに雪が固まるのを意識するようになります。

 まるで、花魁の下駄の思わせるような状態。勾配が緩やかなところでは、足が外側に傾いて腓腹筋に、過剰な緊張が強いられます。急坂では、まったく踏ん張りが効かず、身体ごと滑ってしまいます。ときどきガシっと踏んだり、蹴飛ばしたりしますが、数歩あるくとすぐに戻ってしまう難儀もの。それでも、スノーガードとやらを付ける気力はなし。

 折れカーブミラーからの近道の下り口近くの急坂、ここは雪のないときに滑った前歴のある場所。そこでスルスルっと転倒、さらに180度回転して、頭が下方を向いてしまいました。その振動で枝の雪がまとまって落下。さらに、サルトリイバラでもつかんでしまったのか、右手首に、ひどい切り傷。ヒリヒリしますが、何のこれしき。

つづき:気が急いていつの間にか下り道を間違えてしまう

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