「浄水場前」バス停の前に浄水場が見当たらない
焼山アルプス かもんじょう~浄水場前
三角点のない三石山の岩場からおりたのが、13時半過ぎ。下山道を進みます。これからの道程、下るのは初めてですから、按配はよくわかりません。それなのに、ひょっとしたら、14時03分発のバスに間に合うかもしれないと、明確な根拠にもとづかない山勘の妄想。そして、やや速足で歩くことにします。
いつもながら下り道は、上ってきたときのイメージより若干長いような気分。尾根を下りはじめて、途中に東テラスがあり、そして、谷をニ箇所跨いだところで下山口は近い。そして、いよいよマムシ注意の看板に到着です。携帯電波塔の存在を改めて確認。これが取り付きの目印になることが分かりました。
そこからは、グランドの東側の山裾を通るトラバース道。まだ諦めず、速足で進みます。しかし、小学校前の道路を越えたところで、携帯のタイムを見ると14時04分。これではもうダメ、発車時刻を過ぎてしまいました。ほんの少しだけ気を抜いて、ゆったり気分で歩きます。階段を上って、近道をすると、丘陵になった広い公園がありました。
その向こう側に、バス停が見えます。あれが「浄水場前」に違いない。ひょっとすると、浄水場の上が、この広場になっているのかも思いながらバス停に。次の便まで20分あります。バスを待っていた男性に、浄水場はどこにあるのかたずねてみます。すると、「谷を下りたところにあるはず」と教えてくれました。
時間があるので、近道をしたにもかかわらず、谷まで戻ってみます。しかし、どうもそれらしきものはない。向側からやってきたウォーキングの男性に。すれ違った後で、その人に合わせて、道を戻りながら話を聞きいてみます。すると、どうも、この谷に浄水場はないようです。発車時刻が心配なので、バス停に戻ります。
まだ大丈夫と、ひと息ついていると、女性が現れました。もう一度、今度は、なぜこのバス停を、「浄水場前」というのか聞いてみます。すると、その人は、熊野に引っ越してきてから、これまでずっと、「浄水場前」で何の不思議にも思わず呼んでいたが、浄水場がどこにあるのか考えたこともないということでした。
結局、この「浄水場前」というバス停の名前の由来は分からず仕舞い。でも、バス待ちの短い時間でしたが、いろんな人と話ができて楽しい時間を過ごすことができました。山の名前と同じように、名づけの根拠ははっきりしなくても、与えられたものとして呼んでいることが多いのかもしれません。そういえば、人の名前もそうか。(了)
« 気になる 三石山の三角点と岩場の標高差 | トップページ | 何と東照宮のすぐ西側に二葉山トンネルができる? »
「東広島・呉・熊野」カテゴリの記事
- 音戸連山縦走 順コース ⑤(2022.05.20)
- 音戸連山縦走 順コース ④(2022.05.19)
- 音戸連山縦走 順コース ③(2022.05.18)
- 音戸連山縦走 順コース ②(2022.05.17)
コメント