天地垰を上りきって坂の林道まで歩く模擬体験
小屋浦・坂δコース縦走
天地川の最上部にある民家の横では、砂防ダム工事がまだ続いていました。今回は組まれた足場の階段を上るようになっています。山道に入って歩いていると、ハチ網のようなものを被ったハイカーが下りてきました。「スズメバチ避けですか」と聞いてみると、クモの巣対策だとのこと。なるほど、でも息苦しくないのでしょうか。
春に来たときよりも草が茂った道を進むと、「なかわさか」の石碑に到達。今回は横からも眺めてみます。すると、左側に「大正三年」の文字。1914年ですから、今から99年前。そのころには、この道が頻繁に利用されていたのでしょう。今は道が崩れかけていたり、藪化していたりするところもありますが、その頃は、きちんと整備されていたに違いない。
谷川越えのキーポイントも間違えることなく左岸へと進みます。ちゃんと、案内テープがありました。谷を詰めたところからも、やや心細いテープにしたがって、九十九折れの急坂を上ります。垰の手前はやや崩れかけたところもありますが、この前一度下りているので斜面に迷い込んだりすることなく、まともに天地垰に到着。
今回はそのまま北へと下りていきます。こちらの方が藪っぽいところが多いと思いながら、やがて未舗装の藪林道との合流点に到着。そこから東の平五郎池をめざして、緩い勾配を道なりに歩いてゆきます。池には寄らず、すぐ手前にある案内板をチェックして、砥場遊歩道入口から模擬階段を上っていきます。
延々と続く階段、道として歩きやすいことは確かですが、気温が高いためか下ったときより、かなりハードに感じます。そういえば、小屋浦~西谷遊歩道へ上るルートもこんな感じか、いやこれ以上だったかもしれないと思いつつ歩きます。何とか苦しい模擬階段を上りきったところに分岐展望所。ここで、ひと息つきます。
ベンチには男性ハイカーがひとり休んでいたので、声をかけてみます。こちらより少し年上のようにみえますが、何と、トレイル・ランニングをするとのこと。ハァハァを息を切らせているのは、さきほどの砥場遊歩道を駆け上がってきたためのようです。地元の人らしく、天地垰を越えたこともあるということなので、話が通じます。
天地垰のことを、これまで勝手に「てんちとうげ」と呼んでいましたが、その男性は、「てんぢがたお」と言っていました。峠のことを「たお」と呼ぶのは各地でよく聞きます。漢字で書くと区別はできませんが、天地川も「てんちがわ」ではなくて、「てんぢがわ」というのが、地元の呼び方なのかもしれません。
そのランナーは、これから絵下山へ向かうとのこと。まだ休んでいたそうなので、こちらは二艘木経由で天狗岩に向かうことを告げて、先に出発します。そこから緩やかな道を経て、稜線に合流し、そして、まもなく市光山(438m)に到着。木に囲まれていて、あまり見晴らしがいいとは言えません。ここを昼飯休憩場所にしなくて、正解だったようです。
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