いつの間にか靴下に張り付いていたヤマビル
白木山 東側尾根ルート~椿谷ルート
そこを進んで行くと、道が上下に分岐するところに。ひょっとしたら、本来はこの道を下りてくるべきだったのかも。途中、道を間違えたのかもしれません。しかし、それから先も、トラバースはしていますが斜面やら道やら判別しがたいところも。そして、再び川原を歩いていると、湿った岩に足を滑らせます。
今日何回目か。腐った倒木の下に左手を突っ込むという奇妙な体勢で、倒れこみます。左側の脇と前腕に擦り傷と軽い打撲。おまけに泥まみれに。そうこうしながら、ようやく到達した椿谷ルートと松尾根ルートとの合流地点、もはや登山口近しと判断して、汗に濡れた服を着替えることにします。
スリーブレスを着ている上半身は何ともなかったので、ヤマビルはおらんかったのかなぁと思いながら、ズボンを脱いでみると、靴下の上に、ウネウネと頭を動かしている15㎜ほどの細長い生き物を一匹発見。これぞヤマビル。確かに居たぞ。デコピンで跳ね飛ばします。幸か不幸か、まだ吸血段階には至っていなかったようです。
どこで侵入してきたのでしょう。苔むした川原を歩いていたときでしょうか。どうも定かではありません。長ズボンをはいていたのにもかかわらず、おそらく下から飛びついて這い上がってきたのに違いない。このルートは、ガレが多いので、あまり早く歩けないのがウィークポイント。・・・あまり関係ないか。
これからは、半ズボンなので足が無防備。登山口近しとの判断でしたが、そこからも結構長い。とは言っても、渇いて歩きやすい道になりました。安心して歩いていると、ゴロゴロ、雷が鳴り出します。谷だから問題なかろうと、「安全神話」に浸っていましたが、ひょっとしたら、雨が降りだすかもしれないと思いつきます。
山道は、御木戸登山口の奥にある広場に通じていました。そこから駅への道をたどっていると、予想どおりの雨。農道に留めているクルマから下りてきた、折り畳み傘を手に持った年配の男性。挨拶すると、「用事がのうなったんで、傘を使わんでもようなった」と話しかけてきたので、「そうですか」と返します。
雨に濡れかけたハイカーに、「傘を貸してあげましょうか」と言いたかったのかもしれません。でも、白木山駅はすぐそば。もし、借りたとしても返す当てがありません。それに、発車時刻をはっきり記憶していないこともあって、道を急いでいたので、それ以上深く関わりませんでした。ちょっと、申し訳ない気分です。
誰もいない駅へと着くと土砂降り状態に。列車を待っていると、親子3人組のハイカーが駅に入ってきました。はじめてバリエーションルートを下りてきたとのこと。ここもかなり難路だったようです。しかし、まさか急斜面を下りるようなことはなかっただろうとは思いますが、そのうちいつか、そのルートにチャレンジして、そのハードさを体感をしてみたいものです。(了)
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