谷川渡りだけでなく木橋からも難儀な東ルート
窓ヶ山ハイキング 白川登山口~魚切東ルート
実は、コースを決めるにあたって、考えたことがあります。まず、以前途中で断念した白川登山口から上ること。下りは、東峰まで行って魚切西ルートへ引き返すのではなくて、そのまま東ルートからおりることです。
ところが、東ルートを調べてみると、途中で道が分からなくなって断念し山頂まで引き返して西ルートから下りたというサイト(2008年8月12日)がありました。そして、その結果を受けて他の人がこのルートの再検証を行ったサイト(2008年9月6日)を紹介していました。
かなり難儀なルートらしい。しかも、はじめて歩くときは下るよりも上ったほうが安全との忠告もありましたが、ここは再検証サイトのアドバイスもあるので、何とかなるだろうと、あえて下りに挑戦することにしました。金明山で二度の試練に耐えたことでもあるし。
先述のとおり、急降ながらもはっきりとした尾根道を下りていくと、右側に見事な滝がありました。確かに、聞くにたがわぬ相当な落差。しかし、木が遮っているため、全容をカメラに収めることができません。道はその下流に向かっていきます。そして、対岸に渡ることに。
対岸にはテープが貼られています。しかし、水量が結構あるので、足場を探さないと簡単に渡れません。しかも、谷川の上にはクモの巣が張りめぐらされていて、邪魔をします。何とか渡りきって進みますが、川渡りはそこだけではありませんでした。
再検証サイトのアドバイスには、次のような難所へのポイントがありました。「沢を右岸に渡る⇒スギ林の中に入り右岸に出る⇒左岸に渡り左岸を下る⇒中州に渡り岩場を下る⇒木橋を渡りハシゴを登りスギ林に入る」。そして、「木橋までが苦労するところ」とも。
川渡りでは途中で足を置いた石がひっくり返って、右尻を水に漬けてしまうことも。それでも何とか木橋までたどり着ました。引き返しサイトのハイカーはおそらく、このあたりまで来て戻ったのでしょうが、大いなる決断力。とても真似ができないと思いながら歩きます。
木橋には丸太が3本。足を一本だけに載せて歩くと不安定です。つま先を横に向けて二本を同時に踏むと大丈夫。渡りきってスギ林に乗り上げると、確かな道。これなら、出口まで安楽に歩けるものと思っていましたが、そんなに甘くはなかったようです。
突然、もう一度川に下りる道。これで良いのだろうかと思い、探してみると暗い森へ続く道もあります。森の方に入ってみるとテープも二箇所ほど。しかし、それから先、周囲を探してみても、道らしきものがありません。もう一度、再検証サイトの地図をチェックしてみます。
すると、最後にもう一度、川を渡るようになっているではありませんか。これ、これと、思いなおして、川への急坂を下りていきます。対岸には、草が生い茂っていますが何となく道のような空間。少し広くなってきた川を渡ったところで、岸の木に太目のテープを発見。これで安心。
激しく藪もどりした道を進むと、林道の橋が見えてきました。本当に野性味あふれるルート。川筋には倒木だけなく、ところどころ滝や砂防ダムがあったので、道を歩かないとかなり難儀。たとえ上りで通ったしても、結構ハードだったかもしれません。久々に冒険しました。(了)
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