きれいに整備された針葉樹林で少し迷いそうに
高鉢山~長者山縦走
倒木を乗り越えたり、くぐったりしながらやがて、705.8峰に到着。そこから726峰方面へと進みます。一旦鞍部におりて、再び緩やかな山道を上っていくと、きれいに整備された針葉樹林。途中にある志和・湯坂垰への分岐表示を下っていきます。
樹林の間を進むトラバース道ですが、幅が狭い上に左右は急斜面。幹に巻きつけられた案内テープの間隔は広くなり、やがてその次が見当たらなくなります。立ち止まって、念入りに探してみると、下の方の幹にテープを発見、進路を変更します。
そんなことを2回ほど繰り返して、やがて樹林を抜けると、待っていたのは急降。危なくて、木を持たずしては下りれません。必ずしも、ひとつの山のそれぞれの斜面が同じような急勾配になるとは限らないでしょうが、ここの場合は、上ってきた西斜面に対称と言っても良い感じです。
それでも、麓近くなると緩やかになってきました。そして湯坂垰に近づいているらしく、自動車の走行する音が聞こえてきます。何とか案内テープや古びたリボンに助けられて、道路近くまでたどり着きました。しかし、登山口らしきところには大木3本が立っているだけで、何の表示も見当たりません。
それでも幸いなことに、道路の向かい側には長者山ルートの登山口表示板。取りつきを探す苦労をしなくて済みます。このルートを案内していたサイトには、高鉢山の上りに比べたら、ここからは「楽な道」とか記載されていたように覚えていますが、それにしては、いきなり急登。そばでガザゴソッと動いたのは、元気の良い茶色っぽいシマヘビ。
長者屋敷跡までのルートでは、展望の有無が分からないので、時刻とピークを目安に昼飯をと、思いながら歩きます。行けども行けどもという気分でしたが、それでも何とかピークらしきところに。536.6峰と思い込んで、倒木に腰かけて、少しゆったりと昼食タイムにします。気温15.1℃、湿度56%。
ところが、536.6峰は、その後さらに歩き進んだところにありました。後から地図をチェックして、前後関係と等高線から推測してみると、536.6峰の手前にある500mくらいのコブだったようです。山を歩いている最中は、位置がなかなか分からないものです。特に、山道が森に囲まれていたりすると。
地図上の距離を実際の距離として掴むのは、なかなか難しいのですが、よく考えてみれば、標高に△印がついているのは三角点だから、山頂表示がない山が続いても、この三角点を目印にすれば、だいたいの位置を判断することができそうです。ようやく、そのことに思い至りました。
それにしても、長者屋敷跡までの距離は長く、急登急降の繰り返し、いくつ峰を越えたことか。この先は屋敷跡かと思いつつ上り、近づいてみると、山頂が狭いことが分かり、落胆することも数回。「山の向こうも山だろうか♪」の気分になりつつも、歩き続けます。振り返ると、高鉢山を見渡せるところも。
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