里山の道探しは「下から上からどうぞ」が秘訣か
矢野~明神山~絵下山~天地垰~小屋浦
460峰から間もなく、砥場遊歩道分岐にさしかかります。そこを西側へ下りると、天地垰への分岐がある展望所に。そこから小屋浦にいたる谷を見おろして、「さぁ、これから挑戦じゃ」と、深く息を吸ってもう一度、気持ちを引き締めます。
しばらく続く緩やかな道を過ぎると、急降とコブさらにトラバース気味の尾根といったルートを繰り返して、天地垰に到着します。結局、この前、藪をこいでよじ登ったところにあったはずの、切り株を見つけることができませんでした。
これから小屋浦へ向けて下りていきますが、もし道が藪になってしまったら、無理をせず、早々に垰へ引き返して、先行頭部から坂駅へ向かう覚悟を固めて臨みます。もう、あのシダのジャングルやイバラのフェンスはコリゴリ。
垰からの道は、しばらく斜面をつたう細い道でしたが、やがて、何度か折り返して谷へ下りていきます。結構広い道に。そして驚いたことに、細々とですが、案内テープが付けられていました。谷底からは曖昧気味になりますが、何とか道らしきものが続いています。
何となく見覚えのある大きな倒木を越えて、道は谷の西側を通っていきます。落ち葉は溜まっていますが、広めの道で、あまり藪戻りしていません。そして、ついに谷川を越えるポイントにさしかかります。ここははっきりと覚えています。
やや分かりにくいのですが、そこから川の東側を進む道に乗り上げました。そこからは、確か、例の石標に至るルートです。カッポンをかじりながら、倒木などで荒れたやや歩きづらい道を通って、「みぎひだり山 なかわさか行」の石標に到達。ついに天地垰からの道、歩き切ったぞ。
振り返ってみると、1回目は石標の「ひだり」の文字と右の山に至る道を見過ごして、真中と思って左(西側)の道を進んでしまいました。そのため泥田跡に踏み込んだり、小川を跳び越えたり、沢歩きをしたりすることに。しかし、谷底の大木が記憶にありますから、近い線にまでは迫っていたようです。
そうはいっても、ルートの全容が掴めていなかったので、そこから、上り道に進みながら、藪に入ってしまいました。その「みぎひだり」の「ひだり」で失敗した経験がトラウマになったようで、2回目は頑なに右(東側)を歩くことに徹してしまいます。谷川を越えるポイントをそのまま、まっすぐ藪に突き進んでしまい、大ハズレでした。
これまで小屋浦からの挑戦は、苦難の連続でしたが、歩き切って振り返ってみると、失敗したところがよく分かります。ずいぶん昔、「後から前からどうぞ」という奇妙な歌が流れるのを眉をしかめながら聞いた覚えがありますが、里山の道探しや取り付き探しは、やはり「下から上からどうぞ」が秘訣のようです。(了)
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