長浦をめざしていたのに御床山へ上ってしまう
宮島西コーストを陸路 岩船岳へ
しばらく歩いていると、やがて林道のような広めの道と交差。これがひょっとしたら、御床山への山道かなどと思いつつ、その向こうへと進みます。ところが、そこから続く道は、フェンスで囲った畑を支えるように積まれた石垣を通り過ぎます。
そして、また門扉の手前に、案内表示板。「御床浦+下谷浦→あての木浦、御床山→岩船岳」となっています。「これこれ」と思い。右方向へと進みます。そして、チェックした進路は南向き、ついに峠を越える道を進むことになったと思い込んで。
峠の先が明るく見えています。ついに頂点に達するかと思いきや、上ってみるとまだ上りが続いています。しかも、シダを刈り取ってはいますが、垰らしく緩やかだった勾配がだんだん急に。どうもおかしいと感じながらも、振り返ってみると須屋浦の山がずいぶん低く見えます。
さらに上っていくと、ついに御床山へのテープ表示を発見。下への道もありましたが、海岸からずいぶん離れて、高いので断念します。もはや、このまま御床山に上ることになっても仕方ない。そこからしばらく急登。木やシダの茎を掴んでよじ登ります。補助ロープのあるところも。遠慮なく使わせてもらいます。
岩が突き出たところに出てきたので、場所的には中途半端ですが12時15分、そろそろ昼食でもと、準備しかけます。しかし、御床山に上ってしまえば、岩船岳まではそんなになかったはず、あと1時間もあれば何とかなるのではと思い直して、もう少し歩くことに。
すると、傾斜が少し落ち着いたあたり、前方に人の気配。しばらくすると、ツーストックの男性が先行しているのを発見。今日はじめて山で出会うハイカーです。ほとんど無人ルートなので驚かせてはいけないと思い、少し早めに挨拶の声をかけましたが、それでもびっくりさせてしまったようです。
聞いてみると、御床浦から上ってきたとのこと。そこまでどうやって来たのか聞くのを忘れましたが、どうも宮島の山には詳しい人らしい。前回道を見失って海岸を歩いたことや、今回も知らないうちにこの山に上がってきてしまったことを話すと、長浦へ行く道はちょっと入口が分かりにくいとのこと。
地図を示しながら教えてもらいました。そのハイカーは、かなり詳しい地形図を持っていました。おそらく、最後の分岐表示の後、途中に長浦方面ルートへ分岐があったようです。もう少し研究してみる必要があります。その宮島ハイカーにお礼を言って、先行させてもらいます。
御床山山頂(364m)までは、ややキツイ道が続きます。山頂表示のないのしかかってきそうな大岩を過ぎて、岩船岳(466.6m)までは割りと歩きやすい道。しかも思っていたとおり、近い。宮島ハイカーに出会う前あたりから、ポツポツ雨が降っていましたが、その後はときどき晴れ間も。
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