谷川ルートから先垰への上り道は何とか克服
宮島西コーストを陸路 岩船岳へ
眺望岩の「定位置」で、こんどこそ昼食にします。遠方は霞んでいますが、南にボゥッと見えているのがおそらく、このまえ絵下山からの眺めで話題にのぼった大黒神島。そして、久しぶりに握り飯を食べながら、帰路をどうするが考えます。
あての木浦までのルートを通ることができなかったのだから、尾根ルートをまっすぐ帰ったのでは面白くない。そこで、まだ先垰への最後の上りを、まともなルートとして歩いたことのない谷川ルート通ることにしました。それに、起伏が小さい。
岩船岳からの急降を、シダ藪に噛み付かれながら下りて、青海苔浦分岐から牛馬道を下ります。だんだん雨足が強くなってきました。リュックのカバーを引っ張り出し、ウインドブレーカーを羽織ってフードを被って歩きます。
雨が落ちていますが、日が差してきましたから、やはりそう長くは続きません。谷川ルートはバラエティに富んでいて、道が細くなったり広くなったり、まさに人工物が崩壊して、野生に戻りつつある感じ。シダ藪が続くところもあって、雨露がズボンを濡らします。
ルートに入ってしばらく歩くと、分岐に出くわしますが、藪が深くなりそうな右の道を回避して、確かこちらだったと川沿いの左を進みます。やがて、その選択が正しかったことが証明され、高安が原に。そして、いよいよ先垰への分岐に到着します。
ここからは、道が曖昧なのでテープやリボンを確認しながら、注意深く進みます。一旦、尾根に上ってそのまま歩いていくと、下りたつもりはないのに、いつのまにか右側の谷道。そこから迷うわないように、さらに慎重に歩く必要があります。
林の小さな「広場」から、正面の斜面をテーピングに従って、九十九折に上ります。道なりに上ったつもりでしたが、乗り上げたのは先垰の手前、この前チェックしておいた合流点でした。先垰まで進んで取り付きから見おろしてみると、すぐ近くで進路を間違えたようです。
先垰から多々良林道まで下りて、谷川を越え、さらに前垰へ。大元登山口までは、何度も歩きますが、やや複雑なところもあるし長い道程。途中で、尻の白い毛が異様に目立つシカを見かけます。繁殖期だからでしょうか。こちらの動きを見ながら跳ねて、距離をおきます。
水族館あたりから、少しずつ観光客が増えてきて、その渦に巻き込まれますが、何とかマイペースの歩行速度を維持。フェリーも増便しているそうですが、次の便が来るまで、立って並ぶことに。ベンチでデータの書き出しなどする余裕はありません。
後ろの方に並ぶことになったにもかかわらず、フェリーでは3階の吹きさらし席に座ることができ。さらに上り列車も、4両編成の上、ホームには人がいっぱいだったにもかかわらず、もともと乗客が少なかったのか、幸いなことに座ることができました。(了)
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