また上三田ルートの下山口に突き放されたか
白木連山西~東縦走
すると、なんとかシダ藪に囲まれていはいるけど道があります。気をよくして進んでみます。しかし、この道も次のコブあたりから怪しくなってきました。もはやテープなどまったく見当たりません。そして、やがて道らしきものもなくなってしまいました。
今回も、結局、斜面下りをすることに。最初に上ったときも墓地を抜けて林の中を歩いたのだから良いかと思っていましたが、どうも、ここは違うようです。枯木の小枝が張っていて、木の間を歩くのが困難。腕や顔は切り傷だらけに。前回の斜面下りよりも悲惨か。
しかし、道に確信がないので、迷いはじめた位置に戻る気にもならず。「嗚呼、上三田ルートには見放されているのか」と非科学的な思いが頭をよぎりながらも、下界の景色が見えてきたので、滑ったり転んだりしながらも、このまま下りることにします。
農家の裏にある休耕地に下りてきました。イノシシ避けのためか、ネットが張られています。それを何とかくぐり抜けて進むと、玄関の前に出てきました。そこには、座って井戸端会議をしている女性3人、「山道を間違えて、この裏に出てしまいました」と一言断わっておきます。
「どこから歩いて来たん?」と問われたので「白木山から」と答えると、「元気じゃねぇ」と冷やかされました。その家の前には、何度か通ったことのある見慣れた道路。「可部から上った」と付け加えた方が驚いたかもしれないなどと思いながら、上三田駅へと向かいます。
時間をチェックすると16時7分。広島行きの列車には間に合いそうにないので、それ以上急ぐのはやめにします。そのため上三田駅に着いたのは、16時21分。次の列車まで1時間以上の最悪パターンに。でも、山歩きデータの書き出しにはちょうど快適な気温と、「良かった探し」。
それにしても、中島駅から苦労に苦労を重ねて歩いてきたのに、最後の最後で道を見失うとは・・・。「このコースは、しばらくお預けにしたい」と、ちょっとうんざりした気持ちになりつつも、しばらく時間を置いて、どこで間違えたのか振り返ってみます。
ネットで取得したルート地図は、上三田から歩いたときはそれで良かったように思えたのですが、下りではどうも、それとは異なる道があったような気がします。そして、あの通行止めを左側の谷へと下りた方が良かったのかもしれないという思いも。ここは、少し研究が必要なようです。(了)
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