立っているだけで震えるハングライダー離陸場
神乃倉山ハイキング
しばらく歩くと、アンテナ鉄塔の傍に、確か「立岩」だったと思う展望地。「パノラマが見えるというのはここじゃな」と思いつつその風景に眺め入ります。ここには、山頂表示の彫られた大岩がありますが、本当の山頂は三角点のあるところじゃろぉ。
その南側には、稜線上にもかかわらず、公衆トイレや蛇口のついた水場。すぐそばで、何やら修理作業している人がいたので、「ここまで水道を引いとるんですか」とたずねてみると、水道ではなく、井戸水をポンプで汲み上げているとのこと。思わず「ほぉ~」。
たどり着いた山頂は広場。自動車が何台も乗り入れられるほどです。中央の盛りあがりを梯子で上って三角点(561.5m)を確認。すぐそばには、この山は私有公園のため、維持管理に公的補助がないからと、カンパの訴え。ささやかな貧者の一灯を、その竹筒に入れておきました。
そこから、少し下ってハングライダーのフライト場へと向かいます。途中に、先ほどのワラビハイカーの夫婦。さらに進むとハンカイソウ群生地がありました。何だか食べることができそうな植物。ワラビ夫婦は未だ、こちらに至らず。たずねることはできませんでした。
広くて緩やかな尾根を削り取って、シートで覆ったフライト場。まともに風が吹きつけるので、立っているだけで恐怖を感じます。しかも、ときおり日が差すにもかかわらず、パラパラ雨が続いて寒い。それでも展望があるので、ここで昼食タイムにすることに。
今回は予定どおり、歩行距離が短いので足の痛みはまだほとんどないのですが、寒いので立食。当然ゆっくり食べる気にはならず、久々に購入していたタマゴ巻き厨子を口に押し込みます。とにかく早々に済ませて、帰途につきます。
ここからは林道ではなく、細くてやや勾配の大きい山道。林の中を通るので、風をあまり感じません。もしも知っていれば、このあたりでの昼食でも良かったと、思い至ります。しかし、それは無理な話ですが・・・。
牛の首とやらが、西への曲がり角の先にあると勘違いしていたので、さらに南の端まで進んでみます。尾根が途切れたところに、さらに南への下り道があることを確認してUターン。ここで少し無駄足。西への下り道は昨日の雨のせいか、何ヶ所か滑りそうなところも。
途中で何となく後の方に、人の気配。ひとつだけ迷いそうな分岐を右に進み、やがて、鍋谷城址へと到着。尾根がいくつか、平に切り開かれた建物の跡。西の尖端にはふんばり石。井原氏は毛利方だったということなので、ちょっとだけ反感。
ふんばり石から戻ろうとして振り返ると、上方の段から何と、赤上着ハイカーが写真を撮っているではありませんか。先ほど感じた気配に納得。行きも帰りも同じコースを歩いているようです。「また会いましたね」と挨拶して、熱心に撮影している横を過ぎて下山路を進みます。
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