帰りの列車で赤上着ハイカーと思わず山談義
神乃倉山ハイキング
しばらく下りると、林道に出てきました。出口側と反対の斜面側に案内板があるのを確認。矢印は、林道に沿っていると錯覚して道なりに歩いていきます。ところが、方向をチェックしてみると、どんどん西へと向かっています。しかも、井原市駅から離れる方向。
どうもおかしい。「ひょっとしたら、林道を越えて下りる道があったのでは」と思い直して、下りてきた道を戻ることに。少しばかりロスタイム。戻ってみると、赤上着ハイカーが、「道がなくなっている」と、下り斜面から戻ってきたところに出会います。
「もう一度探してみよう」と、二人で入口をチェック。すると、真下の斜面にではなく、左側手前に下に向かう道があるのが分かりました。「ここ、ここ、この道」と、神乃倉山ハイクは今回二度目という赤上着ハイカーが頷きます。
先に行くよう促しますが、「後からで良い」とすぐそばについて来ます。やはり下り道は、左脚がまだガクガクすることもあるので、しばらくして、もう一度先行を勧めますが、「ゆっくり歩くので」と彼の意思は固い。
山田の跡を過ぎてしばらくすると、「涼み堂」への分岐にさしかかります。赤上着ハイカーはその祠へ向かうというので、こちらはパスして先に進むことに。やがて、少し道が分かりにくくなりながらも、何とか民家の横を通って道路に出てきました。
雨足が少し強くなってきたので、リュックの雨避けカバー引っ張り出して、さらにフードも被ります。しばらく歩いていると、三篠川に近づいたのですが、すぐに上がらず、通行できるかどうかをチェック。次のアクセス道を経て、川沿いの桜並木土手を歩くことにします。
少し花びらの色が濃くて、半分ほど散っているのは、おそらくサクランボの実る桜。さらにシダレ桜なども鑑賞しながら、井原市駅についたのは13時5分。山歩きデータの処理をしていると、予想していたよりもゆっくりと、赤上着ハイカーが帰ってきました。
データをまとめている列車待ちの長い時間にも、雨がひどくなったことを共感しながら、ひとことふたこと話をしますが、距離を置いた状態。しかし、列車に乗り込むと、すぐ隣に座ってきたので、山談義に花を咲かせることに。
やや手持ち無沙汰に感じる時間でしたが、データの書き出しも大半が終わっていたので良しとします。それに、こんなことはめったにないこと。彼が途中の駅で列車を下りるまで、車窓から白木山や高鉢山などを眺めながら話す、友好的な時を過ごしました。
帰りの列車にゆられているときも、雨足が強くなったり止んだり、変わりやすい天気。稜線では強風に吹かれましたが、雷が鳴らなかったのは幸いでした。それにしても、テレビで気象予報士らしき女性が、「気温-風速=体感温度」と言っていましたが、果たして真実なのでしょうか。
広島駅では、山陽本線の下りホームに留まっている列車に間に合わせようと走りましたが、左膝がガクガクして、階段を一段とばしで上がることができず、しかも小走りの高架道には客がいっぱい。結局、次の列車まで待機せざるをえないことになってしまいました。(了)
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