脚は長くなくても全身を使って岩場を下りる
広島やまなみロングコース逆縦走 八幡東口~相田口
ハードなイメージが脳裏に焼きついている大茶臼山己斐垰ルート。不思議なことに、今回はあまり急坂を負担に感じません。しかし、そうは言っても、やはり長い。何とか展望岩まで乗り上げてみると、男女のハイカー。男性の方は喫煙中。
煙たいので少し離れて座り、昼飯にします。日が照っている上、すでに風は治まってるので、快適。岩も暖かい。気温16.4℃、湿度39%。小茶臼山方面を眺めながら、ゆっくりと食べ終わりましたが、2人はまだ話中。とくに話をしたわけでもないので、黙って出発します。
丸山山頂は、やはり反射板の敷地には入れない状態。その前で2人の夫婦らしきハイカーが昼食中。長居できそうにないので、歩きかけると、北側から4人の山ガール。ひとりひとり挨拶しながら、通り過ぎるのを待って、先へと進みます。
そして、観音山の岩場にさしかかると、10人くらいのパーティが下りているところでした。先にどうぞと言われたので、携帯で話中の最後尾を避けて、ルートからほんの少し足幅ほど離れた岩に足をかけたところ、滑って転倒しかかり、格好悪いところを見せてしまいます。
そのときはあまり感じませんでしたが、右肘を軽く打ったようです。クソッと思いながら、体勢を立て直して、列の中ほどに出ると、岩場を下りきるまで待ってほしいとのこと。狭い道、致し方ないと並んで待ちます。
どうも、列のはじめにいるハイカーが、岩に置く足の位置を指示してもらっている様子。そうしないと下りられない人というのは、どういうタイプなのか、上からはその人の背中しか見えないので、ちょっと理解しがたいのですが、とにかく待ちます。
しばらくすると、リーダー格の男性ハイカーが、「横道があるけどここを下りますか」と声をかけてきます。こんなところに側道があったかなぁと言いながら見てみると、すぐ下に足が乗せられそうな平らな岩がありました。
これなら行けそう判断、下りてみることにします。脚を伸ばしても、すぐには届きませんでしたが、デップスの要領で上腕を使って身体を下ろすと、何とか足を岩に乗せることができました。そして何とか下の道に達します。
すると、その瞬間の行動を凝視、あるいは心配していたのか、ギャラリーから「さすが脚が長いからできた」などと、まったく正鵠を射ない声。気恥ずかしく、まるで小ばかにしているかのようにも聞こえたので、特に挨拶もせず、振り返ることなく、まっしぐらに権現垰めざします。
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