イノシシのヌタ場で交尾するウシガエルの群れ
白木山連山 西から東へ縦走
いつのように枯れ落ち葉がいっぱいの登山口。最初から急坂ですが、今回は上りなのであまり苦になりません。しかも、はじめの鉄塔からアセビ「苑」を過ぎると、勾配が緩やかになります。但し、それも長くは続かず、例の前側に傾いた模擬階段を上りながら、いくつかの鉄塔をやり過ごします。
何よりまず反射板ピークへと思って歩いていましたが、しばらくして見あげると、ずっと上の方に、白い板が霞んでいます。まだかなり先。それから、コブを上り下りしながら、さらに岩道に近い急登。薄暗い林の中に入ってしばらくすると、カエルの鳴き声。
そんな時季になったかと思いながら歩いていくと、イノシシのヌタ場のような水溜りに、冬眠から目覚めたウシガエルが群れて交尾していました。おそらくこれから産卵ということになるのでしょうが、オタマジャクシはこの小さな泥水の中で、イノシシに脅かされながらも、たくましく育っていくのでしょうか。
やがて反射板に到着。675.4ピークの表示があります。そこからもうす暗い森の中、コブを上ったり下りたりしながら、思い出深い分岐を間違えずに通ります。展望できる林道終点を通らずにそのまま山道から林道へ。山道歩きにこだわらず、電波塔ピーク(758m)も巻いて進みます。
そうは言っても、近道になるし上ったこともないから、ここだけはと、気をつけていたカーブミラールートへの上り口は発見できず。致し方なくヘアピンカーブまで遠回りします。そのかわり、その手前で、貯水槽に浮いている3組のウシガエルを発見。カメラを向けると、警戒して沈み込むペアも。
「空」電波塔(798m)下の林道交差地点で、時間をチェクすると11時23分。ここまでのルートは、ポピュラーでないためか、あるいは今日は気温が下がりながら、特に強い風が吹いているためか、ハイカーには誰ひとり出会いませんでした。
しかし、林道を白木山登山道入口へと向かっていると、向こうからハイカーがやってきました。挨拶を交わしただけですが、「さすが白木山に近づくとハイカーに出会うわい」と感心。登山道に入ってからは男性ハイカー。「風が強いですね」と声をかけると、「冷たいでぇ」と関西なまりの返事。
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