寡黙に前を横切る己斐垰で見かけたハイカー
広島やまなみロングコース逆縦走 八幡東口~相田口
鈴が峯西峰山頂(320.6m)には誰もいませんでした。縦走路ではすれ違いながらも、東峰山頂(312m)にいたハイカーは1人だけ。ひと息ついて、鬼ヶ城山へ向かおうとすると、そのハイカーも同じ方向へ歩きでしたので、何となく割り込むように先行することに。
しかし、進路が違ったのか、さほど歩を速めたわけではないのに、その後、追っては来ませんでした。急斜面を下りたところで、これから上らんとする「山ガール」3人組。1人が「ハックショーィ」という大きな声。「チクショウ」までは出ませんでしたが、すでに花粉の季節に入っているようです。
鉄塔の下にある石積みの急坂に、新しく模擬階段が造られていました。ありがたいことに、これで難所の1つが歩きやすくなりました。少しずつ手が加えられているようです。下りになるので、その次の急坂も巻き道を通ります。
鬼ヶ城山(282.4m)ルートでも何人かのハイカーとすれ違います。「天気が良いですね」と挨拶する竹薮上りハイカーもいましたが、尾根道ではタオルが飛びそうなほど風が強くて、下り道を歩いていると、だんだん身体が冷えてきます。上着を羽織ったり脱いだりして調整します。
315峰入口の捻れ階段、休まず上りきります。今回は途中で見あげても、晴れていて明るいせいか、人影の錯覚は見えませんでした。しばらく進んでいくと、女性数人をリードして下りてきた男性ハイカーから、「鈴が峯までは1時間半くらいですか」と声をかけられます。
そのときは、勘で「そのくらいでしょう」と答えておきましたが、歩きながら時間を反芻してみると、それほどズレはいないことが分かります。但し、概ね下り道での話しですから、これから上るには、やはり「そのくらい」と言ったのが妥当でした。
そこからの柚木城山ルートから見える造成地、1ヶ月で進展しているのが分かります。少しばかり残っていた葉脈のような尾根はすっかり削られて、平らに整地されていました。調整池にでもするのか、ブルーシートで縁を覆った窪みが見えます。
己斐垰へ向かうルートでは、誰にも出会いませんでしたが、国泰寺の前あたりで、前方からサングラスをかけた歩行者。腹でも立てているかように前を横切って、反対側の歩道へと渡ってしまいます。ここを歩く人はめずらしいのですが、ハイカーではないのか。判然としません。
しかし、振り返って、その背中を見ると派手なリュック。人嫌いなのか・・・。コンクリート坂に至るまで、心に引っかかりを覚えつつ。しかし、考えてみればこちらもニコニコしながら、愛想よく歩いているわけでもないことに思い至ります。それに、小さな声で聞こえない口パク挨拶をしていたかもしれません。
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