岩コブから展望する素晴らしい田園風景
金明山縦走
交差点を渡り終えたところで、歩きながら声をかけます。すると、「白木山でも良かったけど、今日はこちらに上ってみたくなった」と、青年ハイカーが指差したのは前方に見える鎌倉寺山。初めてということ。こちらはそのひとつ南側にある金明山へと話します。
しばらくすると、そのハイカーは昼飯を買うからと右手にあるスーパーの方へと向かいました。行き当たりばったりのように見えますが、おそらく今朝になって、列車の中で急に行き先変更を思いついたのではなく、事前に十分な下調べをしているのに違いない。
それにしても、その青年ハイカー、よほど念入りに昼食を選んだのか、それとものんびり歩いたのか、しばらくして井原ポンプ所を過ぎたあたりで振り返っても、さらに牛岩分岐のあるラーメン屋の手前に至っても、その姿は見かけることはありませんでした。
関川沿いの県道を歩きながら、この前、命からがらに谷を脱出した砂防ダムを、「ここ、ここ」と確認。そして、ようやく無人販売所前の登山口にたどり着きます。ひと息ついて、すぐに上りはじめますが、雪がないので何と歩きやすいこと。
やがて、最初の分岐にさしかかります。前回道を見失った左の「テーピング道」には行かず、右の「火の用心札道」へと歩を進めます。どこへ続いているのか若干の心配もありましたが、予想どおりテーピング道方向から乗り上げた道でした。
斜面をトラーバース気味に、ゆっくり上りながら北へ向かう道。途中尾根に上がる入口を見つけましたが、前回の足跡をたどることを思い出して踏みとどまります。しばらく進むと、鉄塔がすぐ下に見える見晴らしの良い場所に。
そこから、急坂になります。尾根に乗り上げ、少し緩やかになった道を歩くと、次の鉄塔の真下に出てきます。展望はあることはあるのですが、鉄塔の足がカメラ撮影をじゃまします。次の急坂の手前で、前回進んだ左に折れるトラバース道をチェック。
今回は迷わずそのまま坂を上ると、稜線に乗り上げます。この前寒い思いをしながら、昼食をとった森。ここを652峰と思い込みます。そこを過ぎて、しばらく歩くと、岩コブに上がる道。前回は左の巻き道に入りかかって、途中から稜線に戻りました。
しかし、今回はまっすぐ岩道を上ります。はじめて乗り上げた岩コブからは、素晴らしい展望。志和の田園風景が広がります。ところが、ここまでの、岩がまるで石垣のようになっていたので、さらにここが「城跡」に違いないと錯覚することに。
時刻を見ると12時過ぎ。確か金明山山頂からは展望がないと聞いていたので、ここで昼食タイムに。気温8.4℃、湿度38%ですが、日が差しているので暖かい。風景を眺めながらゆっくりと、山での最高の贅沢、「アナゴ巻き寿司」を食べます。
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