風雪吹きすさぶ「砂の器」のシーンを体感
経小屋山~おおの自然観察の森~上垰
その細道を上って尾根に上がります。そこでも左右に延びる道らしきものに交差。地図・コンパスと相談して左を選びます。しかし、ここからは、これまでの安楽な模擬階段がウソだったかのような雪で覆われた急坂に。風上側だけに雪が残っている木々を掴みながら、何とか下りて行きます。
かなり前に映画で見た『砂の器』のワンシーンが頭をよぎるような、強い風雪が吹きつける中を歩きます。ところどころに貼られているピンクの目印テープに助けられながら進んでいくと、だんだん勾配は、緩やかになってきました。ところが、本来合流するはずの林道が眼下に見えはじめたところで、雪に埋もれた山道を見失ってしまいます。
テープも見当たらず。どこが分岐だったのか分からないので、戻らずに そのまま、藪をこぎながら進んでみます。しかし、結局山道に戻ることはなく。右側にあった深い谷、歩いているうちに、大分浅くなってきたので下りてみることにします。谷川から抜け出ると大きな建屋。
それをとり巻くように、北へ延びている林道を進むと、予定どおり東西に走る林道と交差。しかし、門扉が閉じられていました。その右側部分から抜け出て、いったい何の施設なのだろうかと、確かめると「廿日市市大野一般廃棄物最終処分場」の看板。結局山道からの下り口は分からずじまいです。
ここからは地図どおり、西へ。歩道には雪が積もっています。次の林道との交差点のすぐ北側に登山口を発見。そこを上ります。はじめは比較的緩やかな尾根道で、南側斜面のためか雪もほとんど残っていません。しかし、安楽なのもつかの間、標高が上がるにつれ、残雪も多くなり勾配も急に。このルートを下りるのはたいへんかも。
強風が吹きすさぶ547峰の山頂手前には、表面がくずれやすい砂状になった岩が露出。滑りやすく、ちょっと危ない感じ。そこから、もうひと踏ん張り上ったところに山頂。木の間からのまばらな展望はありますが、山頂の標識もなく、もちろんベンチなどありません。雪だらけで座るところもないので立ったまま昼食をとることに。
昼食開始が13時半。予定していた時刻より1時間程度の遅れです 。経小屋山以北は、自然観察の森を除いて、これまで歩いたことのない未踏ルート、冬至も近いので日没も早いはず、しかも履きなれない靴なので左右両足に痛みも・・・。しかし、途中ではリタイヤしようがない。帆柱垰への到着状況で、その後のことを決めることにします。
それにしても、どの山頂にも表示がないので、コブやらピークやら判別しづらい。何とか山道の走行方向でチェックします。567峰手前のコブへの急登を除いて、全体的に稜線を通る比較的穏やかな道。時間がないので、567峰の南にあるコブへのルートはカット。そして、530.7峰は山頂をパスして手前のコブを通過することで我慢。
さて、530.7峰からは稜線の道ではなく、等高線をトラバースするやや広 い道になりました。北側斜面のため積雪が多いので時おり歩きにくい箇所もある上に、地図で感じる以上に長い。そのうち530峰へと再び上るときがくると思っていましたが、どんどん下っていって谷から、はたまた想定外の林道に合流してしまいました。
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