迷ったときこそイライラする心を静める
経小屋山~おおの自然観察の森~上垰
少し上ると、展望のできる岩場がありましたが、そこは無視。さらにその上にも 道から少し上がったところに岩場があったので、その上から一枚写真を撮っていると、先ほどのパーティの先頭者が上ってきました。ずいぶん速い。休憩しなかったようです。
再び追い越すとなると、また迷惑をかけるので、「すぐ下ります」とちょっとだけ待ってもらうことに。今度は追いつかれないよう、残雪の多くなってきた道を気を抜かずに進みます。途中に、テーピングがある近道らしきルート。少しでも早くと思って、こちらを選びます。かなり急、長いながいロープに助けられて岩を上ります。
まもなく、岩国基地方面がよく見える西側の展望所の分岐ですが 、後続者があると思うとゆっくり眺める気にもならず。オスプレイも移動しているはず。立ち寄らず、直ちに山頂に向かいます。たどり着いた広場は、雪の絨毯を敷き詰めたように真っ白、先行者の足跡もついていません。
案内板を一瞥して、山頂(596.6m)の標柱をチェック。ひと息ついて、今度は西側の下山道を探して歩きますが、なかなか見つかりません。結局、ぐるっと回って広場に戻ってしまいました。南側に道らしきものがありましたが、どうも違います。もう一度、さっきの案内板のところまで戻って、よく確かめてみます。
すると下山道は、広場の左(西)側の奥( 北)から、続いていることが判明。整備された模擬階段が続く、雪が積もっていても比較的歩きやすい道でした。ここには先行者の足跡が着いています。これは安楽と思いながら、針葉樹林を抜けて、広場に下りてきました。横には林道が走っています。
その時点で、想定していたよりも早く林道に着いた感じがしましたが、あまり疑わず、そのまま「山勘」で「北方向へ」と林道をたどります。左側に池が見えてきました。地図にはないと思いながら、コンパスをチェックしてみると。足を進めているのは何と南方向。如何にいっても、これはおかしい。進路を間違えたようです。
こんなときこそ冷静にと、イライラしそうな心を静めて、下りてき た広場に戻ってみます。そこにあった案内板と地図を比較しながら、位置をチェックしようとします。ところが弱り目に祟り目とはこんなときにあるもので、携帯ケースから地図を出したときにコンパスを落としたようで、見当たらなくなってしまいました。
ここでコンパスがなくなったら、未踏ルートをこれ以上先へ歩くことはできなくなると悲壮感を持ちながらも、かつ心を静めながら探します。地図を出しはじめて数歩しか歩いていないからと思いながら、慎重に探したところ、幸いにも雪に隠れた緑色の盤面を見つけることができました。助かった。
さて、どこでどうなったのか、詳しく見てみます。案内板によると池 の名前は五色池とのこと。どうも、この広場に下りる手前の山を巻くように北へ向かう分岐があったようです。林道に下りるようにはなってない。先ほど下りてきた道を戻ってみることに。針葉樹林の山が怪しいと進んでいくと、何とか雪に埋もれた細道を発見することができました。
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