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2012年11月22日 (木)

探しものは落葉の中に深く埋もれてしまったか

安駄山~高鉢山縦走

 そこから稜線にある分岐までの斜面も、倒木の間を縫う滑りやすいImgp8565_edited 結構な急登です。そういえばトレイルランナーに、腕時計を見かけなかったか聞けばよかったと後悔。実はその前には、もし誰かに出会ったら聞いてみようという思いがあったのですが、実際にすれ違ってみると、すっかり意識から抜け落ちていました。

 稜線分岐から安駄山への急登が、最も可能性の高い本格的な探索ルートです。左腕に着けていた時計が下り道で落ちたのだから、上るときには右側を中心に視線を注ぎます。しかし、途中には踏み跡が分かれているところもあるし、何よりも落ち葉が深く降り積もっていて、探し出すのは困難極まりない。Imgp8566_edited

 目を見開いて、足の触感にも頼りながら上りましたが、結局、発見することはできませんでした。不本意ですが、ここまで手を尽くしたのだから諦めるしかないでしょう。山頂に着いたのは、予定より少し早く12時過ぎ。昼食にします。気温は12.1℃、湿度は58%、林の中だからでしょうか、日差しがなくて少し寒い。

 手短に済ませて、西側を高鉢山方面めざして下りて行きます。はじめのうちは、東ルートほどではないと思っていましたが、上るときに感じたような、だんだん危ない急坂に。木を掴みながら歩かざるをえない。それでもコブまでくるとやや緩やかに。今回は鞍部にあったはずの、安駄山の案内表示を見過ごしてしまいました。 Imgp8569_edited

 そこからは、若干の急登はあるものの、比較的歩きやすい道です。前回方向感覚を失った749.5峰にも無事到着。広い山頂をチェックしてみると、前回は林の中を南東方向(進行方向からみると右方)にある三角点へと折れて進んでしまったのが、勘違いのもとだったようです。

 高く聳えてみえる高鉢槍をめざす道は、林の続く広めの稜線ルート。進路を間違えないよう案内テープを頼りに歩きます。「山」の文字が刻まれた石柱のある緩やかなピークを通り過ぎたところ、右手の方で急にガサゴソという音。びっくりして目を向けると、Imgp8575クロヘビがゆっくりと倒木の下に隠れるところでした。

 高鉢槍(765m)へは、東側からも上ってみるとかなりの急登。しかも山頂の手前の道には、サルトリイバラやススキなどの下草が生い茂っていて足元が見えず少し歩きにくいのですが、上りきったところは、360度を展望。ここで、ひと息つきます。今回は、少し冷静になれたのか、いくつかの山を同定することができました。

つづき:林の中をカンガルーのように疾走するもの

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