疲れた身体と心に塩が擦りこまれるガレ急坂
高鉢山~安駄山縦走
しかし、そこからがたいへん。時計を紛失して傷ついた心と疲れた身体に、さらに塩が擦りこまれるようなたいへんなルートが待ち受けていたのです。この鳥井原ルートも、往路の道と同じ谷川に沿った道。しかもガレ場の続く急坂です。下手をすると、石もろとも滑ってしまう。小幅で歩かざるを得ないので、スピードが落ちてしまいます。
しかも、それが延々と続きます。伏流水の谷川と交差しながらの道。テーピングに助けられますが、頼りの目印が見当たらないところもいくつかありました。途中からは、少し勾配は緩むものの、今度は千代に八千代に苔むしている、これまた滑りやすいガレの上を歩くことに。
やがて、幅広の林道のような道に出ますが、ここにもガレ。歩きにくい。道なりに進んでいましたが、これが地図に記されている「林道」とすると、どこかで西に分岐していたはず、引き返してチェックしてみます。しかし、目を凝らして探してみますが、小さな分岐さえありません。
そのままガレ林道を歩くことにします。すると、右の谷に細い山道が下りていたので、進むと「安駄山⇒」の表示。そこから出た広い道をさらに、ヘアピンカーブのある東側へと進みます。そこを道なりに歩いて、みどりのアーケードをくぐると、工事車輌が置かれた広場。そして、ようやく舗装された林道に突き当たります。ここが地図に記されている四差路でした。
白木山駅方面の林道は上り坂になっていたので、迷わず東に向かう道を進むことに。ここからも長い。しかも、山道に比べると変化が少ないような感じ。それでも、ようやく国道に下りて、上三田駅をめざします。沿道にある栗の木の下に大きな実の入ったイガが落ちていました。山で拾った栗の何倍もありそう。
橋を渡って、駅に向かおうとしますが、道がありません。地図で示されている道はゴム会社の中を通るようになっていましたが、会社の占有地らしく門扉で閉ざされています。仕方なく、畦道を歩き線路を乗り越えて(良い子は真似をしないように)、駅の北側に出ることにしました。
結局、駅に着いたのは16時34分。次の列車は17時23分で1時間近く待つことになり、事務所に帰り着いたのは18時40分ころになってしまいました。
それにしても、今回のハイキングは、全行程13.5kmの軽いコースと考えていましたが、想定外のハードさ。山中では他のハイカーには、誰ひとりとして出会いませんでした。次回はこれを逆に歩いてみるか。懲りずに・・・。
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