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2012年11月 9日 (金)

山頂の林をグルッと回って方向感覚を失う

高鉢山~安駄山縦走

 稜線分岐から下りて上って、確か山頂らしき感じも目印もなかっImgp8507_edited たような気がする682峰。さらに下って上って下りて、今度は急登に差し掛かります。山頂めざすまっすぐな道。そろそろ高鉢槍だけど、イメージしている岩山とは違って、山頂を見あげると木が生い茂っています。

 いずれにしても、ここを通り過ぎなければと思いながら、歩を進めます。上りきってみると、禿げた広場。山頂の周囲360度を見渡すことができます。ここが「槍」に違いない。時刻は12時16分。湿度は80%ありますが、気温が18.2℃で快適。ここで予定どおり昼食をとることににします。Imgp8509_edited

 食べながら、周囲に見える山の同定を 試みますが、これがなかなか難しい。これから歩を進める安駄山方面を眺めると、かなり先のほうに、尖ったピークが3つくらい。少し休んで出発します。そこからは、ところどころ歩きにくい急坂もありましたが、比較的緩やかな稜線の道が続きます。しかし、展望はなく、延々と同じような林の中を歩くことに。

 いつも、山を歩くときには、地図とコンパスをチェックしながらも、道が割りとImgp8510_editedしっかりしていたり、案内板やテーピングなどに助けてもらったりしながら、基本的には方向感覚をベースにして歩いてきたつもりですが、今回はそれが大きく混乱することになってしまいました。

 道なりに、安駄山をめざして歩いていると、かなり広い林になっている山頂に出ました。まっすぐ進んでいくと三角点がありました。しかし、標柱だけで、山名も、高度も何の表示ありません。これでは自分がどの山頂にいるのか、定かに分かりません。道なりの方向に進むつもりで、斜面を下りかけましたが、道らしきものがありません。Imgp8517_edited

 戻って確かめてみると、テーピングも三角点の 周りで終わっていて、どこにも続きがない。仕方なく、そのあたりを探してみます。すると、「749.5m山頂」の小さな札。おかげで、自分のいる位置は分かりましたが、どこも同じように見える薄暗い林の中をグルッと回ったためか、どちらが東西南北か、方向が分からなくなってしまいました。

 山頂表示の小札の近くに「縦走路⇒」の板があったのですが、その方向がどうも信じられません。しかし、少なくとも位置が判明したので、地図とコンパスを使って慎重に方向を確認してみます。するとどういうわけか、その針路は、ここまでの道を戻る方向をImgp8518_edited指し示しているではありませんか。

 おかしい、何か変だと思いながらも、これに頼るしか ないと、その方向へ進んでみることにします。テープがあったとしても、往路との違いが釈然としないので、ときどき立ち止まって地図とコンパスで、方向を確認しながら歩きます。しかし、何度もチェックするうちにやがて、方向は間違っていないと確信できるようになりました。

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