里山でも縦走すれば結構ワイルドなんだぜぇ
鈴ヶ峯東峰から急斜面を下りてしばらく、道行地蔵手前にあるコブに差し掛かっ たとき、ショルダーバックを下げた人が、鉄塔あたりをうろうろしているのを見かけました。この前見つけたアケビでも採っているのかと思っていると、その人から、「鬼ヶ城山へは、どの方角に行ったら良いのですか」との問いかけ。
どうも、ふだん足を踏み入れることのない鉄塔の西側に向かう道を進んで、行き詰ってしまったようです。そこで、東側にある縦走路を指し示して、コブを越えて道なりに北東に進めば、行くことができると答えます。ところが、話を聞いてみると、鬼ヶ城山だけでなく、何と大茶臼山まで行きたいらしい。
驚くことに、このコースを歩くのは、はじめてというにもかかわらず、地図を準備していないとのこと。目の前にある美鈴が丘の住宅街も、己斐の団地と勘違いしていましたから、大丈夫かな。でも、ひょっとしたらハイキングの経験が豊富で、ここらの「丘」は山にあらずと、それなりに自信があるのかもしれません。
確かに、山道は道なりに進めば何とかなるかもしれませんが、それでも草津沼田道や己斐垰では、取り付きが離れているから、探すのに苦労するかもしれないと思い説明します。でも、果たして話だけで分かったかどうか。
さらに、「ショルダーバックでは歩きにくいでしょう」と指摘すると、服しか入れてないので軽いから心配ないとの返事。それにしても、大茶臼山までだと「やまなみハイキングルート」のハーフ縦走になるわけで、里山歩きでも結構ワイルドなんだぜぇ。
こちらはロングコースの皮切り、これから先が長い。いつものように体力の限界に迫ることになるので、いっしょに歩くわけにもいかない。「冷たく」先行します。しかし、鬼ヶ城山への道を上っていると、道行地蔵あたりから、ショルダーバッグハイカーが祠のベンチで休んでいた年配ハイカーに、取り付きをたずねている声が聞こえてきました。
ここもはじめてだと分かりにくかったか・・・と思いながら、それを振り切って、取り掛かりの急登を進みます。途中で男性ハイカーに声をかけながら追い越すと、「元気があるね」とひとこと。思わず、「いえいえ」と儀礼的な対応をしてしまいます。鬼ヶ城山山頂は無人。少し休んでいると、先ほど追い越した「元気」ハイカーが上ってきましたが、気になるハイカーは、八畳岩ででも遠望を楽しんでいるのか、いまだ来たらず。
今回は久々に、竹林道を歩いて下りました。そして 、草沼道を渡り、315峰への捻れ階段に差し掛かると、上り口に「石内東地区開発事業地内の里道を利用される皆様へ」「代替ルート出入口」との新しい案内板。分かる人にしか分からないといった表現ですが、どうやら柚木城山へ上る道はここだけと言っているようです。
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