右側の谷で唸り声とともにガサッと動く気配
上三田駅は、鄙びた味わいのある小さな駅でした。駅前といっても路地を挟んで、すぐ民家や商店が並んでいます。その軒先から人が出てきたので、山道で出会ったハイカーにするように「おはようございます」の挨拶。そんな気分になるところです。
地図を見ながら、駅前の路地を西へ向かい、白木街道に出ます。そこを北東へと歩きます。しばらく進むと、交叉点に白木山登山口方向を示す案内表示がありました。それに従って今度は、北へ向かって歩きます。
途中で出会ったウォーカーらしき女性にも挨拶。そして、魚が泳ぐ清水の流れる河津川に沿って歩きます。さらに進んで住吉神社に到着。そこから登山口を探します。何やらそれらしき道。しかし、少し上ってみると墓地があり、そこから先は道が途切れてしまいます。そして、下草のない雑木林に。
しかし、何の案内表示もありません。これが、正規の登山口だったのかどうか、疑わしいところ。それでも引き返さず、とにかくピークにたどり着けば道があるということなので、そのまま進みます。地図を見ても、このあたりでピークはひとつだけですから。
上りきってしばらく進むと、はたして道らしきもの。それを進んで、297峰、384峰と縦走します。ところが、384峰あたりで、道なりに歩いていると、周りの山の位置がどうもおかしい。南へ進みすぎたような感じです。もう一度、山頂まで引き返してみると、分岐らしきところに、木に巻かれたテープを発見。何とか正規の縦走路に戻ります。
今回は、クマ対策のため耳につく鈴をつけて歩いています。それが効を奏したのか、稜線を歩いていると、右側の谷から、獣の唸り声のような音とともに、ガサガサッと逃げる気配。目があうといけないので、あえてその姿を確認しませんでした。それが禍して、ひょっとしたら錯覚だったかもという疑念が拭えません。
どこかでピークを勘違いしたのか、297峰から348峰までと比べて胡谷山(540.9m)までの距離がずいぶん長かったような気がします。そして、途中のコブでは、落ち葉で覆われた滑りやすい急斜面をよじ登るはめに。これもルートになっているようで、案内テープがありました。上るのはまだしも、下りるのは大変そう。
めぐり歩くピークには、ほとんど展望がありません。それでも、一番はじめの鉄塔ピークからは景色を見渡すことができて、晴ればれとした気分に。北方面への分岐をやり過ごして、西へと向かいます。そこから、ときどきクジラ背のような幅広い尾根道。案内テープに助けらながら進みます。
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