ハイキングシューズのユルユル履きは良くない?
ふだん履く靴は、サイズさえあっていればさほど細かいことは気にかけないのですが、ハイキングシューズだけは別です。歩く距離が長くなると、靴の方から足に痛みを発してくるので、ついつい微妙な調整をせざるを得なくなります。
山歩きをはじめたころ、ハイキングシューズの紐を締めすぎて、痛い思いをしたことがあります。そのため、最近はきわめて緩めに。いわば「ユルユル」に近い状態で履いていました。それでも、なぜか歩き続けていると、左足の中指・薬指の尖端が痛くなってきます。
そんなとき、その原因を解き明かしてくれそうな、「知ってトクする 靴と足のいい関係」という、整形外科医でNPOオーソティックスソサェティ理事長の内藤俊彦氏の連載を、『しんぶん赤旗 日曜版』で見かけました。
みなさんは「細い(狭い)靴=窮屈、きつい、痛くなる」というイメージがあると思います。実際に痛くなったり、靴ずれができたりと、つらい思いをされた人も多いかと思います。
実はこれ、細く(狭く)あるべきポイントが反映されていない靴だった―と考えられます。
私たちが提唱する良い靴。それは意外に思われるかもしれませんが、窮屈な靴=「キュウ」靴です。あなただけの「キュウ」靴を探すためのポイントは五つ。
①甲周り 靴が甲周りをしっかり押さえてくれると、足との一体感が増します。靴の中で無駄な足の動きが少なくなるため、これだけでも足のトラブルを減らすことができます。この部分はなるべく隙間がなく、ぴったりした靴を選びましょう。
②足幅 足幅を押さえると痛いイメージがありますが、靴を履いて立ったとき、親指と小指の付け根部分に靴がまったく当たらないような幅広の靴では、かえってたこや靴ずれができやすくなります。痛くて履けないのは別として、しっかりと支えてくれる靴にしましょう。
③長さ 長さをあわせるときは適度なゆとり(0.5~1㌢)をとりましょう。靴の長さはメーカーによってばらばらです。サイズ表示が同じでも実際の大きさが違うことは多くあります。靴の中敷きを取り出して、足を乗せてみるのも大切です。
④かかと かかとはチェックポイントの中で最も重要な部分です。なぜなら、かかとは「足の土台=身体の土台」だからです。かかとがぱかぱか脱げてしまう靴は、最も不安定な靴です。極力避けましょう。
⑤つま先 つま先の形は人それぞれ違います。足と靴のつま先の形が一致していたほうが、よりフィット感が得られます。つま先の形は大きく3つに分けられ、これに合わせて靴の形状も3つに分けられます。(2012年3月4日号、11日号)
靴を選ぶときには、価格の安さとデザインと長さが中心で、それに幅の広さをつけ加えているだけです。既製靴では、5つのポイントで選ぶほどの情報は示されていないような気がします。それを解決するのは実際に試し履きすることなのでしょうが、最近は提供されている情報だけを信用して、ネットで購入していますから困ったものです。
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