縦走者の追跡を振り切ったか
短い急坂をしのぐと、しばらく鞍部の谷をトラバースする安楽な道。そして、今回最大の難所、鉾取山へ一気に標高300m近く上る急登に。確かにハートブレイクロードですが、しかし、ここも下りたときに感じたよりも歩きやすい。
やはり模木階段があると思ったのは勘違いで、木の根階段だったことを再確認します。そして前回、山頂付近にある「平原」方面への案内表示の意味が分からなかったのは、いつも行き先の表示しか見ていなかったためだということが分かりました。
汗をかきながらたどり着いた、鉾取山山頂(711.5m)は寒い。見晴らし広場へは、小屋を通る道の方を歩いてみます。結局、ハイキングルートと合流し ていましたが、はっきり分かる広い分岐点なのに、なぜ目につかなかったのか不思議。そのときは、山頂から外れると判断したのかもしれません。
見晴らし広場(676m)で昼食。地図に標高が記載されているので、山として認知されているのかと思っていたら、鉾取山のコブの扱いになっているようです。そのため「見晴山」ではなく、「見晴らし広場」と表示されています。そこから原山、591ピーク、堂所山を同定。
ハイキングルートを下りて、原山(672.2m)へと向かいます。山頂までの坂はかなり急。電波塔をやり過ごして、山頂に近づくと何やら話し声が聞こえてきます。男性2人組 みハイカーが、昼食をすませて出発するところでした。聞いてみると、同じコー スを縦走しているとのこと。
なぜ分かるのか、「いま来たのならずいぶん速い」と感嘆することしきり。こちらの出発時刻も聞いてないのになぜ速いと判断できるか不思議に思いながら、話をしていると、その人たちは8時10分に瀬野駅を出発したとのこと。それなら、昼食休憩が長かったにしても、こちらが少し速いかもしれません。
そのため、ほぼ同時に出発しつつ、こちら が先行することにしました。そこからは、しばらく下り道。追われる身になると落ち着かないので、振り切ろうと少し速めに歩いたのですが、遅いにしては、ふたりの話し声と、ステッキから聞こえる渇いた鈴の音が、結構同じ間隔でいつまでも付いてきます。
しかし、途中のコブを過ぎた辺りから遅れはじめ、さらに最後の591ピークへの急登の前あたりから、ステッキの音が聞こえなくなりました。ついに追跡を振り切ったか。坂山登山口にあった自動車のことを聞き漏らしましたが、縦走者だから関係ないかもしれません。
急登の手前にある天狗防山への迂回ルートの分岐を確認しましたが、今回は何となく進めそうに見えました。今度いつかまたこちらから縦走するときには、挑戦してみよう。591ピークに至る急登は、天狗防山サイドから歩いてもそんなに変わらないのでは。
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