荒々しい岩場を通る大聖院ルートは石階段の道
峰の分岐でカメラを操作していると、さっきの霜柱ハイカーが後をすり抜ける気 配。弥山に向かって歩く背が見えます。こちらは予定どおり獅子岩駅(433m)へ進みます。50mあまり上って山頂に到着。天気が良いので展望台からの眺めは絶景。
関西弁の観光客が、「獅子岩言うのはどれかな」と探していましたが、娘さんが「『獅子岩』て書いてあるから、これやろ」と言うと、「これは作り物やで、コンクリートでひっつけてるわ」と会話していました。なるほど、そう言われると確かに。
あまり休まず、博打尾ルートを下山。今回は何組ものハイカーに出会います。榧谷駅間近の急坂を除いて、後は比較的緩やかだけど長い道程。峰道のため、両側に視界が開けているところが続きます。東側に海、西側にロープウェーの小さなゴンドラが。
予定どおり、大鳥居を眺めながら展望所で昼食。風もなく日照があるので、気分は良好ですが、さすがに冬、長居をするとだんだん身体が冷えてきます。先ほど左に見た紅葉谷の「スカイ歩道」入口に下りてきました。再び紅葉谷駅方面へ戻り、そこから折り返し、谷を北へぬけて、四宮から「もみじ歩道」を通って、大聖院ルート登山口へと向かいます。
このルートは、これまで一度も歩いたことがないのではと思っていつつ現地に来てみると、やっぱりはじめて見る光景でした。川原には岩がゴツゴツ、人工的な感じもしますが、荒々しい自然と入り乱れているようです。さらに巨大な砂防ダム、そしてそのすぐ上側には、取り残さ れたような砂洲に大木と岩が・・・。
登山道はほぼ石の階段、通常の階段の高さで、しかもそろっているので歩きやすいといえば歩きやすいのですが、紅葉谷ルートと違って、回避するスペースはほとんどありません。しかも、あまりに延々と続くので、かなり脚が鍛えられそうです。上りルートに選んで幸いでした。
白糸の滝は、巨大な岩の上をチョロチョロと水が落ちるアンバランスな感じ。そこから上も、大きな岩面が目立つ荒々しい風景が続きます。こちらでも上りのときの体温と気温とはずいぶん差があるのか、そんなに寒く感じない昼にもかかわらず、見事なツララが下がっている岩壁がありました。
何人もの下山ハイカーとすれ違いな がら、仁王門分岐に到着。一息ついて、駒ヶ林へと向かいます。途中、東アジア人らしき観光客から、たどたとしい日本語で、弥山への道を聞かれたりしながら、山頂(509m)に到着。
今日は、ここからの眺めも良し。すぐ隣にいつものように急峻の焼山の山頂。駒ヶ林のコブと言っていいかもしれません。いつかアタックしてみたいものと思っていましたが、今回、そのチャンスが・・・。
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