焼けた山登頂の望みを叶えるチャンスに遭遇
駒ヶ林東側の岩場から展望。相変わらず断崖絶壁なのですが、不思議なことに今回は背筋がゾクゾクしません。
それにしても前から気になっていたのですが、大元公園へのルート、ここから眺めると、ひたすら谷道ではなく一部盛り上がっているように見えます。地図で見る等高線が広がっているところでしょうか。今回下りてみてで、その理由がようやく分ることに。
大元ルート下山道をたどります。それにしても好機というのはあるもので、ちょうど焼山の東側に通りかかったところ、少年が岩場を下りてきました。ここから上り道があるのか聞いてみると、木を横にした階段のようなものがあるとのこと。さらに1人で来たのかと聞いてみると、親が遅いので先に来たということ。
頂上まで行けるのかどうか、少しあやふやなところがあっ たのですが、親が先行しているのなら大丈夫だろう、これぞチャンスと、行ってみることにします。取り付きは怪しいのですが、そこを過ぎるとちゃんとした道がありました。駒ヶ林からの眺めのように山頂(490m)はゴツゴツした岩場。東側には、幾何学的に切った岩を積んだようなコブがあります。
確信はないのですが、これはひょっとすると、ずいぶん前に「宮島のピラミッド」とかいうことで、SF番組とか雑誌とかで紹介されていたものかもしれません。山頂にはその岩の方向に、上ってきた道とは別の山道が続いています。後から調べてみると「前峠」へと続いているらしい。そのうち岩舟山方面への探索も兼ねて挑戦してみたいものです。
結局、少年の親も含めて山頂には誰も居ませんでした。ところが、下りていると、先ほどの少年が母親と一緒に上って来ました。挨拶をして、少年との出会いが焼山に上るキッカケになったことのお礼。そのお母さん曰く、「似たもの同士、触れ合うところがあるのですね」。思わず肩をすくめたくなります。
焼山の取り次ぎに下りてみると、その父親らしき人が岩に腰掛けています。挨拶とお礼を言うと、「もうこれ以上、のぼる元気がない」とのこと。
調べてみると、「焼山」は「やけ山」ではなく、「やけた山」もしくは「やいた山」と呼ぶそうです。「やけた山」の方が自然な感じがします。はじめから「焼山」ではなく「焼けた山」としておいた方が分かりやすいかも。
大元ルートもほとんど階段、膝に応えます。しかし、岩を敷き詰めた階段で、あちこちに曲がりくねっているので回避するスペースはあります。ルートは谷道をまっすぐに下りているのではなく、一部谷の間にある尾根を通って、しかも九十九折れの道に。この辺りが上から眺めると、盛り上がっているように見えるのかもしれません。
途中、分岐を見誤って岩屋大師へ進み、行き詰まりに。岩の下にかなり広くて薄暗い空洞があります。「岩屋大師」は気になっていたのですが、どこにあるのか定かに知りませんでした。これも偶然の好機が幸いしたのか行くことができました。そこから先、岩場を下りようかとも思いましたが、無茶をせずに戻ることに。
階段道は足を疲れさせます。下山口から大元公園を通って、鹿を横に見ながら「あせび歩道」へと進みます。多宝塔を過ぎると、上りルートで眺めた大聖院。緩やかな側道を見つけたので立ち寄ってみることにします。お地蔵様がいっぱい。いろんな格好をした可愛い子どもの姿をしたものもありました。
「もみじ歩道」を再び通って、四宮の手前で下り、今度は町家通りを歩いて桟橋に帰ります。カキ祭りが続いているのか、まだまだ大勢の人。フェリーもいっぱいでした。そして列車は、なぜかしら、宮島口に着いたときにはすでに満席。そのため西広島駅まで立ったままで足裏の痛みを我慢することに。
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