駒ヶ林から多宝塔へ下りる
獅子岩駅にも人は少なめ。景色を眺めながら、ゆったりとした気持ちで昼食をとります。風があまり吹いていないので、そんなに寒くありませんが、それでも岩は冷たい。尻が冷てくるので、長く座り続けることはできません。「サルがいるので食事をするなという看板があるのに、サルがおらん」という他人の話に、ひとこと嘴を突っ込んで、展望所を後に弥山へと向かいます。
明らかにロープウェイを使って上ったと思われる服装の人たちが、パラパラと歩いています。霊火堂から山頂へ到着。やはり展望台にもあまり人がいません。薄曇りのため、遠景は少し霞んでいます。下りは大日堂のルートを通って、干満岩をチェックします。14時2分、岩の穴には水が溜まっています。
前回よりいくぶん量が多いような気がします。しかも、汚れが目立たなかったのですが、舐めてみる気にはなりません。後から潮汐時刻を調べてみると、13時ちょうどが干潮でしたから、潮に合わせて増減するというのは疑わしくなります。でも、岩の小さな穴に恒常的に水が溜まっていること自体が不思議といえば不思議。
山頂から下りながら、多宝塔ルートか、それとも大聖院ルートにするか、下山ルートを考えます。仁王門へ思っていたより早く着いたので、当初の予定どおり多宝塔へ向かうことに。そのため駒ヶ林へと歩を進めます。山頂には誰もいないので気兼ねなく移動、西側の岩へも行って見ます。さえぎるものがないので景色は良いのですが、背筋がゾ クゾクするような断崖。残念ながら、写真では表現できません。
未踏の多宝塔へのルートに入ります。はじめは岩と山道の区別がつきかねる急坂が続きます。テープを頼りに、道を探しながら歩くことに。下るにつれて、だんだん道がはっきりしてきますが、歩きにくい道。しかし、それでもやがて緩やかな尾根道になります。出口は、前回予測したとおり、多宝塔の前にあった乱れ道でした。
桟橋までは、モミジの残党狩りのため、あせび歩道からもみじ歩道を通ります。これも続けて歩くのははじめて。大聖院の前から、紅葉谷の四宮神社へ出てきました。途中、闊歩するシカに出会います。角のあるシカは、近づくと何となく危ない感じ。町屋通りをとおって、再び「みなと隧道」を通り抜け、桟橋に到着しました。
関連日誌
博打尾ルートを包ヶ浦から上る
追伸 そういえば、シカの鳴き声をはじめて聞きました。それも2種類。1回目は杉ノ浦のトンネルの手前にある広い空き地で、高い伸びるような声。文字で表現するのは難しいのですが、救急車の音をもっと高く、引き伸ばしたような感じでした。そして2回目は宮島桟橋の広場で、母シカが子シカを招いて、「クゥーン」と鳴いていました。
« 博打尾ルートを包ヶ浦から上る | トップページ | 2011年最後のやまなみコース縦走 ㊤ »
「宮島」カテゴリの記事
- 弥山 大聖院~もみじ谷 ④(2023.05.04)
- 弥山 大聖院~もみじ谷 ③(2023.05.03)
- 弥山 大聖院~もみじ谷 ②(2023.05.02)
- 弥山 大聖院~もみじ谷 ①(2023.05.01)
- 弥山 大元公園~もみじ谷 ③(2020.01.02)
コメント