深山の滝へ 迷い道くねくね
烏帽子岩山手前にあった分岐を山頂に向かって歩いていると、ハイカーが下りてきました。同じく烏帽子岩から上ってきたとのこと。赤い実のついたサルトリイバラをもっています。こちらが、深山の滝から天狗城山へ向かうことを告げると、「相当歩くようになるじゃろぉ・・・」とあきれた様子。
「それほどの距離じゃぁないですよ」と応えて、こちらは山頂に。サルトリイバラハイカーは深山の滝方面にと分かれます。しばし山頂からの展望を楽しんだ後、Uターンして歩いていると、その人が、さらにサルトリイバラを採取しているところに追いついたので、「お先に」と追い越します。
そこからは峰伝いのなだらかな道が続きます。振り返ると、さきほどの烏帽子岩が反りたって見えます。これからは、若干の模擬階段と上山(391.7m)などのピークを経て、順風満帆に進みます。キャンプ場への案内表示を不審に思いながらも歩くと、運動公園のようなところに出ました。後から調べると、「つつじヶ丘キャンプ場」というらしい。
ここまでは良かったのです。しかし、これから2度目の苦難が待ち受けていました。まず地図の読み取りに失敗。おまけにそこに設置されていた「中国自然歩道」の看板の向きがやや斜めの東北東方向、さらにちょうど駐車場の奥には、その方向にぴったりの道があったのです。おまけに木には、テーピングまであったので勘違い。
その道を進むと、やがて右側に学校。野球部の練習か?野太いかけ声が聞こえます。自然歩道にしては道が整備されていないと思いながら歩きます。やがて谷に出ると、道の傾斜が強く、狭くなり、砂防ダムの池。そして行き止まりに。何かおかしい、と振り返ると、左(東)側の谷に沿ってテープがあります。どこかに出るはずと思って、さらに歩きましたが、とうとう山の斜面になってしまいました。
半ばやけ気味に歩 き続けると、先ほどの学校に戻ったので、少し安心。それでも懲りず、今度は北東にある道をたどってみることにします。しかし、確かにテーピングはあるが、倒木があり、木の枝が張り出して歩きにくい。途中に埋め込まれていた呉市の「3級基準点」の標識を見つけました。それにしても、明らかに自然歩道から外れてしまったようなので、正道に復帰することを考えながら進みます。
のぼりに上って、ピークらしきところに三叉路のようなもの。ここで気を静めるため、昼食休憩をとります。寒さに震えながらも一息ついて、どの方向に進んでも目途が立ちそうにないと判断。結局、引き返すことに決めます。再度、学校へ戻って、公園まで出る道を探すことに。またまた、道を探すのに苦労しましたが、グルっと回ってなんとか駐車場に戻ることができました。
さてこれからどうするか考えます。駐車場の前にある道かもしれないと、歩きかけると、例の学校の正門の前に出ました。呉昭和高校と記されています。部活動の生徒が帰っています。念のためと地図を確認してみると、このまま行くと、東側に向うことになり、焼山に出てしまう。危ない、危ない。
再度、慎重に地図をチェック。どうも進むべき道は、公園の中を通っている西に彎曲した道のようです。とりあえず、引き返してみることに。「ランニングコース」という表示板。これでは分かりにくい。しかし、思い切ってしばらく歩いていると、「中国自然歩道」の看板がありました。この道で良かったと、ひと安心。ちょっとした見損ないが、1時間を超える大幅なロスタイムを引き起こしてしまいました。
しかし、帰宅後、冷静になってネットマップをチェックしてみると、呉昭和高校の北側から、限りなく林道に接近していたようです。そのまま思い切って進んで行けば、たどり着いていたかもしれません。しかし、そのときは自分の位置が正確に分からないまま、どんどん藪に入っていくので、それ以上進むことができませんでした。やはり、引き返した方が正解だったでしょう。
つづき:天狗城山 前を向いて下りる
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