休むところがない 高城山からの縦走路
確かに、ここから高城山への上りは勾配が急でキツイ。砂利のような石が道を覆っていたり、滑り止めのロープを張っているところもあります。しかし、それも343ピークまで。そこを過ぎると、比較的穏やかな尾根道が続きます。
しばらく歩くたところに、分岐がありました。右側には、何を示しているのか分からない、「歩行中」という表示板。地図とコンパスで方向を確認して左側の道を進みます。いったん下ってまた上がったところで、高城山の山頂にたどり着きました。
展望はあまり良くありません。南側半分は木の丈が低いため、何とか見渡せますが、しかし、北側半分は木がさえぎってほとんど見えません。後から考えると、ここは木製ベンチのある数少ない休憩所のひとつでした。しかし、朝食をたっぷり食べたためか、昼食には少し早すぎたので、次のピークをめざして、出発することにします。
しかし、山頂広場をグルッと探し回っても蓮華寺山方向へ進む道が見当たりません。もう一度地図を確認してみると、山頂への道は、ほんの少しだけ本道から分岐して短く延びていました。実際にはアップダウンのある数十メートルの道ですが・・・。 すると、さっきの分岐の右側が進行方向へ続く道だったようです。
そこで、分岐に戻り、例の「歩行中」の看板の方へ足を踏み出してみると、蓮華寺山への矢印が小さく書かれている赤いテープが木に巻かれているのを発見。安心して進みます。ところが、そこから突然、阿武山山頂北側なみの急坂。ロープが張っているので何とか滑らず下りていきます。
そこから下りが一旦底を打った後は、比較的穏やかな稜線を結ぶ道になります。491ピークと411ピークは、山道の途上にあったのでしょうが、目印が何もないので、はっきりと場所を確認できませんでした。その間にある428ピークは、標高を示したカードがぶら下がっていたので分かりました。
峰伝いの道を歩いている間、聞こえて来る人工的な軽音楽の大きな練習音。たぶんロックでしょう。歩くリズムに合って、小気味良いのですが、山の中では、場違いに感じます。所在から推測して、国際学院大学あたりが音源では・・・。昼飯休憩になったためか、幸いなことに12時前には聞こえなくなりました。
428ピークを過ぎた辺りで、倒木に座って休んでいる男女のハイカーに出会いました。 今日のコースで出会った最初の人なので、挨拶をして話しかけてみます。蓮華寺山から、はじめて上ってきたようです。「こちらも同じです」と言いながらも、これから高城山に向かうとのことなので、地図を示して、直前の急坂と山頂への分岐の話をしました。
それにしても、倒木に座っていたくらいだから、これから先も休憩場所がないのかもしれない。さらに411ピークをいつの間にか過ぎたところ、急な模擬階段が下りる手前にさしかかると、子どもがゲームをして遊んでいる声が間近に聞こえます。蓮華寺山頂か、もしくは「中心広場」とかいうところにいるのではと推測。
伝わってくる雰囲気から、彼らといっしょでは落ち着いて飯が食えないだろうと思い、山道の岩の上に座って、昼飯を食べることにしました。しかし、座り続けていると尻が冷えてくるので、後半は立食です。食後は、休まずに歩き出します。すると、急階段を下りて、さらに上ってすぐのところに蓮華寺山・山頂がありました。どおりで声が近いはずです。
つづき:蓮華寺山からの下山路も結構ハード
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