まっこと久しぶり 弥山ハイキング
弥山にはこれまで何度か上っていますが、ここ二十数年あまりご無沙汰していたので、本当に久しぶりの挑戦。しかも、今回は「四宮ルート」という未踏の道を歩きます。行動時間帯の気温は19.5~24.5度、天気は晴でしたが、残念ながら靄がかかっていて山頂からの景色は今ひとつでした。
さすが世界遺産の島、列車も、フェリーも観光客でいっぱいです。桟橋からもみじ谷公園まで、みやげ物店や食堂が並んだ街ではなく、山側の道を歩くように計画していたのは正解でした。桟橋を10時15分に出発。シカ以外誰ひとりとして歩行者に出会いませんでした。数台の自動車が通り過ぎるだけの静かな道。
もみじ谷公園、岩惣という旅館の手前に出たのは10時45分です。そこから四宮という神社を、勘を頼りに探します。小さな神社がありました。鳥居に小さく書いた名前、よく見ないと通り過ごしてしまいそうです。神社を確認して、今度は登山口探し。これがひと苦労。ネットで仕入れたおおざっぱな地図では、よく分かりません。
右側から西に進む坂道、高台に通じていて茶店がありますが、ここは登山口の方向と一致しません。戻って四宮のすぐ右手にあったゆるやかな階段を上ってみます。女性ハイカーが膝をいたわりながら下りてきたので、この道が山に通じているのか聞いてみます。
このハイカーはよく弥山に上っているようで、四宮ルートの入口がこの道をもう少し東側に進んだところにあることを教えてくれました。「階段がなくて歩きやすい道です」とお勧めでした。さらに、「そこまでいっしょに行きましょうか」との親切な申し出をいただきましたが、手間をかけては申し訳ないので、お礼を言って先を急ぎます。
確かに、教えてもらった場所あたりにたどり着いたのは、10時55分。道のようなものがあって、踏み後もかすかにありますが、ネット地図では尾根道のはずなのに谷になっている上、何の道標もありません。しかし、踏み後らしきものに望みを託して進むことにします。はじめは獣道がつづきますが、しばらく歩くと尾根に出て、はっきりとした靴の跡が確認できるようになりました。
足根洞ならぬ木根道が続きます。中腹まで来た頃、地下足袋を履いた男性ハイカーとすれ違います。その跡、2人組みの女性ハイカーが休んでいたので、少し話をします。この人達も、このルートは、階段がなくて歩きやすい、しかも公式ルートではないので、歩く人が少ないと絶賛です。
そこから、しばらく進み、あと少しで頂上というところに、にぎやかな6人組のハイカーがいました。下りているのかと思ったら、上っていたようです。こちらが近づくと、「新幹線が来たよ」と道を開けてくれました。面白い言い方と思いつつ、お礼を一人ひとりに言いながら、素早く切り抜けます。
道は弥山の山頂に直接乗り上げます。ロープウェイの終着駅がずいぶん下の方に見えます。まだ11時40分ですが、早めの昼食をとります。展望台から眺めても、遠方に靄がかかっていてスッキリしませんが、この前歩いて懐かしく感じる東海岸の風景が眼下に。西方には、未踏駒ヶ林の岩の上に数人のハイカーが、いまにも転げ落ちそうな感じで座っているのが見えます。
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