岩谷観音跡を目前にして藪こぎ下山をするはめに
13時10分に呉娑々宇山から下ります。うまく上れなかったので、チェックしておくため、みくまり峡への正しい道をリターンすることも考えたのですが、予定通り、今度は岩谷観音分岐から西北西へ回ることにします。分岐までは安楽な道、上りで見過ごしていたバクチ岩に立って、その眺めを楽しみます。
岩谷観音分岐から急坂を一気に下り、林道からさらに下ります。途中で分岐に。何の表示もありませんが、勘で左側に進みます。そこからは鞍部ということで、緩やかな下りそして上りに。高尾山まで、トラバースと下り、急登を何度か繰り返します。途中で南側への分岐がいくつかありました。
高尾山の岩の上でしばし休みます。そして、しばらく歩くと岩観音跡という岩山が見えてきました。確か観音様の彫刻があったはず。ところが、おかしなことに、前に進もうにも山道が途絶えています。右方向から進むと岩の絶壁。一度引き返して左側から試しても下りることができません。岩壁の10mくらい下には白い道が続いているのが見えるのですが・・・。
仕方なく、南側の岩場を下りてみます。道らしきものがあるようです。しかし、進むごとに、そうではないことが分かります。しばらく尾根が続きますが、前後左右から木が倒れていて、行く手をさえぎります。進めば進むほど難しくなる。でも、ここまで下りてしまうと、元の位置に戻る気にはなれません。
南側めざして下り続ければいずれ道に行き当たるはずと、「楽観」して進むことにしました。「山を舐めたらいかんぜお」の真夏版になりそう。3分の2ほど下りたところで、ついに谷を見つけます。ここを進めば、必ず渓流に出れると思い、歩きます。しかし、そこは「千代に八千代に」時が流れているのかどうかしりませんが、岩が苔むしていて滑りやすい。
コンパスを忘れたことを再び後悔しながら、歩きます。これ以上、谷を歩くのが危なくなったので、山側の歩けそうなところを探します。見当をつけて、よじ登ってみると人が歩いたことがあるように見える跡があり、少し安心。その「道」に沿って歩いていると、ついに砂防ダムを見つけました。
砂防ダムの手前は、水が溜まっています。右側からは近づくのは難しい。少しだけ上流へ引き返して、何とか歩けるところを見つけます。反対の左側に道らしきものがありました。下りてみると、みくまり峡へ続く川です。そこからは、舗装された林道。藪漕ぎと違って、行き先が分かっているので、少しくらい遠くても気分的にはずいぶん楽になりました。
3時半頃到着した管理棟で、パソコンを打っていた親切な係りの人に、この苦労話を聞いてもらいます。何と、高尾山から岩谷観音跡へ通じる道にはクサリがあったとのこと。見当たらんかったなぁ。
そして、突然の来訪者の要望にもかかわらず、初回者にも分かりやすいように、クサリがあることを示す案内板と、さらに、みくまり峡から呉娑々宇山へ向かう最初の林道までの分岐にも、案内板をつけることを検討してもらえることに。(了)
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