岩国基地の滑走路まで見える展望岩
城山を下った分岐から経小屋山へ。今日はまだ誰もこの道を歩いていないのか、クモの巣が行く手を遮ります。顔や手に着いて気色悪い。麓に至るまでには、小さなコブが6つほどある長いながい道のり。最後のコブを過ぎて、風通しが良くて涼しい鞍部に。妹背の滝への分岐にもなっています。
いよいよ、ここから山頂へ向かう急坂のはじまり。汗が滴り落ちます。高度が上がると、足元の藪がシダからササに変わってきて、阿武山で経験したように驚いたセミが飛び立つ羽音が耳元に聞こえるようになります。頂上に近くなると、模擬階段が続きます。よくこんなところへ材料を運んだものと思っていましたが、その謎は後で解けることに。
雨が再びパラパラ降り出したころ、階段が途切れてTの字分岐に。右は山頂へ、左は宮浜への道です。もちろん山頂への道を進みます。しばらく歩くと、再びT字分岐、今度は何と舗装道と交差。すぐに「山頂広場」に出くわします。駐車場と休憩所がある「整備されすぎた山頂」。困難な山道を歩いてきた気分からの落差か、ちょっと気が抜けてしまいます。
木が繁って展望角度はあまりないのですが、低木のところから、広島市街、宮島が見えます。やはり城山からの眺めよりずいぶん高い。整備されすぎた木製ベンチで昼食、午後1時すぎです。何という種類でしょうか、写真を取り損ねてしまいましたが、下羽に白い模様がある黒い大きなチョウがアベリアの蜜を吸っていました。曇っていて日差しが強くないので、ついでに身体を横にします。
ゆったり休んで気分よく帰途に。先ほど見過ごしていた展望岩へたち寄ってみます。気持ち良い風、広島市街から米軍岩国基地のあたりまで広く見渡すことができます。そこから、城山下の分岐まで鬱蒼とした道を延々歩き、今度は大野浦駅への道を歩いてみます。これもまた急坂で長い。結局、山陽自動車道高架下手前の墓苑に出ました。
そこからさらに、バス通りに出ましたが、右へ行くべきか左へいくべきか、何の表示もありません。右へ歩きながら、道を聞けそうな人をさがしますが、誰も歩いてない。仕方なく、自動車に乗って駐車場から出かかった人を呼び止めて聞いてみると、逆方向。折り返して、何とか大野浦駅への帰還を果たしました。なぜかしら、帰りの列車の車窓からは、鈴が峯がいつもより小さく見えました。(了)
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