地形図から距離をつかむ
次は、地形図から距離を読み取る方法を学びます。もちろん、『初めての山歩き』(伊藤幸司著)「PART7/山歩きの行動シミュレーション」からです。
距離をつかむ―地図の情報から、実際の地形・風景を想像する
・・・紙片の先を1センチ程度の幅にして、そこに4ミリ間隔のふたつの点を記しておく。その紙片を片手に持って登山ルートに当てながら、ペンで4ミリごとの点を打っていく。道がカーブしていたり、ジグザグになると正しく計れないが、目見当で調整していけばいい。誤差を気にしないで進めていく。
五万分の一の地図であれば、地図上の4ミリは現実の200メートル、二万五千分の一では、100メートルになる。いずれも1キロごとに数字を入れていく。
ついでに周囲も眺める。道が分岐していないか、「しの地」「荒地」「はいまつ地」などの記号があるかどうか、三角点や水準点はないか、高圧電線は近くを通っていないか、キョロキョロと見る。道筋に現われる地名なども読んでいく。読んだものを蛍光マーカーなどでチェックしておいてもいい。さらにコースを横切る等高線のうち、太い計測線だけを拾って色をつけておく。
こうすると道筋に、1キロごとの数字が入り、必要ならばさらに細かい距離を読むこともできる。登りがおよそ何キロあるかが分かるだけでなく、緩い登りが何キロか続いた後、尾根筋がはっきりとしてくるとか、頂上直下の急登がおよそ何キロかといったことが分かってくる。途中の小屋がコースの何分の一のあたりかという見当もつく。
道筋を横切る等高線によって高度さも見やすく示されている。傾斜をいちいち角度で出したり、等高線の褐色の濃淡というあいまいな印象に頼らずに、1キロで何メートル登るかというはっきりした数値で、勾配を記憶にとどめることができる。
下山路も同様である。一時間にどれくらい進めるか、地形によって所要時間がどれくらい違ってくるかというようなことに注目していく。すると地形図を見ただけで、補正値の見当がつくようになる。
購入した地図は、五万分の一では小さすぎる。二万五千分の一の方が見やすい。そこで、五万分の一は、「広島南アルプス」その他全体を俯瞰できるように。二万五千分の一は、個々の山を見るために使うことにしました。
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