« ルート断面図を作る | トップページ | 地図の折り方 »

2011年3月16日 (水)

コンパスの使い方

 『初めての山歩き』(伊藤幸司著)「PART7/山歩きの行動シミュレーション」では、方位コンパスの使い方に関して、次のように述べています。前に学んだことのある使い方より、初心者向け、かつ実践的になっています。

方位コンパスの使い方―初心者のうちは角度測定より正確な方位合わせを
 地図をと磁石は切り離すことができないものと一般に考えられているが、両者をバランスよく使いこなすのはなかなか難しい。方位コンパスの役割って何だろう。
 東西南北の四方位、さらにそれを二等分した八方位程度を調べるのであれば、おもちゃのような磁石で十分である。また、そうした軽くて小さく、あまり当てにならない磁石が、登山の際には重要な役目を果たすことになる。端的にいえば、南北を取り違えることを確実に防ぎたいのである。
 “そんなバカな”と思う人もいると思う。が、尾根筋や沢筋を丹念にたどる登山道では、大筋としては北に向かっていながら、一時的に南に向かっているということがある。そんなときにガスに巻かれて周囲が見えず、しかも焦りが加わったりすると、信じ難い勘違いをしてしまう。冷静に考えてみれば笑い話だが、思い込みによって、そのような状態に追い込まれるわけで、方位コンパスで確認してみるということさえ忘れている。
 このような錯覚を防ぐために、小さなコンパスをポケットに入れておいて、いつでも方位を確認する癖をつけておくといい。方位を調べると同時に、太陽がどのあたりに沈むのだろうかとか、斜面の向きによって、草や木の生活環境がどう違うかといったことを見るなど、歩きを楽しくするツールとして活用していくといい。

関連日誌
登山地図の読み方を学ぶ② コンパス

« ルート断面図を作る | トップページ | 地図の折り方 »

△ハイキングウォーキング△」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: コンパスの使い方:

« ルート断面図を作る | トップページ | 地図の折り方 »