あぶら売り山歩き ㊤
天気予報は曇りのち晴れ、確か最低気温2度、最高気温が13度。しかし、予報どおりにはならず、午前中から日が差して温かい。そのためか、この前とは打って変わってたくさんのハイカーに出会いました。ところが、午後から雲が出てきて、体感気温が下がり、寒気がしはじめます。なぜか一日中、白い霞がかかっていて、遠くが見えません 。
新井口駅を出発したのは、午前8時35分。全縦走なのでヒヨドリ園地コースを歩きます。東峯登頂時点、誰もいませんでした。西峯に向かう途中、前方から歩いて来たハイカー、たずねてみると、八幡小学校登山口から歩いてきたとのこと。西峯で折り返してくる人がほとんどなのに、めずらしい。
多聞にもれず、こちらも西峯を折り返して来ると、展望ベンチのあるまん中のコブに、先ほどのハイカーがまだいました。すれ違うときに挨拶すると、「速いですね」の一声。マイペースで、とくに速く歩いた覚えはないけど、縦走する以上ある程度のスピードが必要かもと思いながら、東峯に戻ります。
東峯には、今度はゆったりと温かい茶を飲んでいるハイカーが・・・。挨拶だけして休まず、鬼ヶ城山へと急ぎます。鈴が峯の急坂を下りていると、ニワトリくらいの大きさの鳥が、こちらと距離を保ちながら飛びます。どうも雉のようです。早速、その直後に出会った2人組みのハイカーに報告して、驚きを伝え、分かちあいます。
道行地蔵に到達する手前の難路で、後から追いついてきたハイカー。突然現われたので、相当歩くのが速いのでは判断。邪魔をしてはいけないと、道を譲り、後を追うことにします。やはり急坂もどんどん進んで、こちらと10~20m位の間隔を保ち続けます。そのハイカーも八畳岩をパスし、鬼ヶ城山山頂で休憩。こちらもそこで予定どおり休みます。
すると、その人はポットから熱いお茶を入れて飲みだしました。何と東峯で、挨拶を交わした人。その「健脚」を賞賛したところ、大いに話がはずみます。「一生懸命歩いた」ということでしたから、追われる方は少し「頑張った」のかもしれません。鬼ヶ城山で下りるらしい。いつかの再会を誓って、先に出発しました。
分れの挨拶をした以上、「再見」はまずい、「健脚」ハイカーに追いつかれないようにと、追われるものは、ついついスピードが速まりがちに。竹林を抜けてようやく、草沼口に出たので、「これ以上追ってはくるまい」と気分を切り替えて、マイペースに戻します。追いつかれても、別にどうっていうことはないことなのですが、一種のコダワリです。
つづき:あぶら売り山歩き ㊦
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