鳥越峠への道 左か右かで天国と地獄の差
阿武山山頂からは、比較的安楽なチップ道を、表示板に気をつけながら下りていきます。そこには人が歩いた足跡がいくつか残っていました。しばらく歩いていると、雪と落ち葉が重なり着いてきて、靴がまるで一本歯の高下駄のように。バランスを保てなくなるので、ときどき蹴りとばします。
まず、梅林ルートの表示を見つけました。思っていたよりずいぶん下の方に。小さな「梅林小へ下る」と書かれた看板がありました。さらに、前回上りで間違えた鳥越峠から七軒茶屋駅への分岐点を探しながら歩きます。しばらくすると、藪こぎをしながら上ったコブから降りきた岩場を確認。そこからかなり歩いたところで、鳥越峠の表示板を見つけました。
直進して、権現山へ向かっても良かったのですが、七軒茶屋駅へのルートを確認しておきたかったので、そこを下りていきます。ちゃんとした登山道。雪が少し激しくなってきました。やはり雪と重なった落ち葉に、ときどき滑りながら歩きます。峠の分岐までかなりの距離があったので、前回と違う場所に出るのではと思っていましたが、予想に反して、出口に近くには、この前見たような警告板があるではありませんか。
砂防ダムの脇に備え付けられた、この前と同じもの。やはり、最初の直感どおり「砂防ダムに入るな」という警告でした。どこで間違えたのか引き返して、分岐をよく確認してみると、右に行くか左に行くかで、運命が分かれたようです。前回は、道のようなものがある右に行ってしまいました。下からでは左側には道らしきものは見えません。今回降りてきたのは左からの道。案内が欲しいところです。
そこからは、とにかく下へ降りていけば良いと思っていましたが、線路まで到達したのに、それを通り越してしまったため、七軒茶屋駅がなかなか見つかりません。結局1本乗り過ごしてしまいました。それでも、何とかたどり着いて、しばらく次の列車を待って、ようやく帰途につきます。結局、阿武山山頂から後の道でも、他のハイカーには一人も出会いませんでした。孤独なハイキング。帰りの列車の車窓から、武田山や火山の山頂付近も白くなっているのが見えました。但し右の写真は、阿武山です。(了)
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