丸山で迎える静かな「初日の出」
朝5時起床、所用を済ませて、山歩きの準備を点検していると、予定より少し遅れた6時5分の出発になってしまいました。街から空を見上げると、昨夜の「西日本で初日が見られるのは太平洋側の一部」という天気予報に反して、月と星がよく見えます。先日、鬼ヶ城山で聞いた実体験の方が正確だったようです。
遅れを回復するため、己斐が丘病院をめざす自転車での走りも少し急ぎ気味です。しかし、まだ暗いのでダイナモを回しているせいか、ほんのちょっとだけペダルが重いような感じ。それでも、先日の調査日に休憩したところは踏ん張って通り過ぎますが、耐え切れず「いこいの園」をすぎたところで休むことに。
時間との勝負になってきたので、それ以上は休まず頑張ります。後少しで目的地という残り100mほどは、急勾配が続きます。もはや、なりふりかまわず立ち漕ぎ。到着は6時45分、所要時間は事前調査のとおり40分で、遅れは挽回できていません。それにしても、今回はかなりのハードワーク、しばらく息が切れます。
休む暇もなく、畑垰の登山口めざして急歩です。7時すぎに峠に着くと、大茶臼山登山口側に、数台のクルマが停車、人が降りてきました。この人たちは展望岩からの「初日」が目的なのでしょう。あいさつもそこそこに、丸山口へと向かいます。樹々の葉や道にところどころ、雪が残っています。足跡をみると、入口方向に向いていますから、直前に山頂へ向かった人はいないようです。
雪のないところは、落ち葉の下にある霜柱をバリバリと踏み ながら歩きます。この音、イノシシ避けには良いかもしれません。太陽が昇ってくるの(地球の自転)と競争するつもりで、速足で歩きます。丸山山頂(457.6m)に到着したのは7時23分、結構速かったようです。急いで反射板の前に立ちます。
すでに、東側の山なみにある雲の上が明るくなってきていますが、何とか間に合いました。すぐに太陽が小さな明るい頭を出しはじめました。そして、じわじわと丸い形になって、眩しい光を放つようになります。余人のいないところで迎える静かな「初日の出」、大自然の摂理の前に、思わず新年の決意らしきものが口から出てしまいました。
帰り道は、散々思い迷った挙句、畑垰口の手前で引き返して、三滝山口へ下りることにしました。ちょうど東側斜面は朝日が当たって、心地よい雰囲気だったものですから・・・。でも、その後の事務所までの自転車走行は20分弱。坂道を下りるばかりで、ほとんど筋肉を使わないため、手の指先が冷えて痛くなってきました。気象庁のデータでは8時現在の観測地の気温は-1.6度。山裾はもっと低かったかもしれません。(了)
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