霧ときどき小雨 強風の丸山山頂を歩く

　朝、空を見上げると、前夜の天気予報のとおり曇です。これなら「イケそう」と判断、「北東半縦走逆コース」に出かけることにしました。己斐から畑峠をへて、丸山・火山・武田山・カガラ山を歩きます。

　ところが、畑峠へ向かう途中、見上げると峰がすっかり霧に覆われています。しばらくすると、パラッと雨粒が。そのうち、雨足は、少し強くなったり弱くなったりを繰り返すようになりました。しかし、まだ中止するほどではないので、弱気な相棒を激励して続行。

　そうこうしながら、登山口に到着。幸いなことに、雨はほとんど治まりましたが、今度は風が強くなってきました。丸山の反射板のところでは、台風のときに屋外で感じるような猛烈な風。相棒など吹き飛ばされそうに。しかも、山頂なのに周りは真っ白で何も見えません。

　ちょうど昼食タイムでしたが、荷物を抑えていないと飛ばされそうです。そのため、食べるのは半分だけにして、そそくさと火山に向かうことにしました。歩いていると、だんだん風が凪いできて、途中のピークからも、何とか太田川沿いの広島市街が見えるようになりました。

　こんな日は、ハイカーもほとんどいません。特に、昼食の時間帯を過ぎていたからかもしれませんが、出合ったのは、火山で若い男性が１人、武田山で中・高校生らしき３人組だけです。いずれも、すぐに立ち去ってしまい話をするキッカケもなかったので、今回は、残念ながら「ふれあい山歩き」にはなりなせんでした。(了)