紺色に輝く大ミミズ発見
武田山を下りて、火山へ向かっている最中、相棒が山道の左端にころがっていたミミズのようなものを見つけました。平地で見るミミズと違って、紺色に輝いていて美しい。しかも、つつくと、まるでヘビのように、素早く活発に身をくねらせて動きます。
ミミズ特有の環帯はよく分かりませんでしたが、目や口もはっきりしないので、ヘビではなく、ミミズの一種に間違いないと判断しました。帰ってから、調べてみると、「シーボルトミミズ」とのこと、はじめて見ました。
中部から九州地方あたりまでが棲息範囲。身体の大きさは、長さ25~28cm、太さ14~15mmですが、大きいものは体長が30cmになるものもあるようです。寿命は2年で、4月に卵から孵化し、春から夏にかけて急激に成長するらしい。11月に越冬に入り、よく年4月に再び出てきて、5月には成熟した個体となって、交尾・産卵、いっせいに死滅します。
山にはたっぷり腐葉土がありますから、エサには困らないでしょう。何やら足摺岬では、季節をやり過ごすために、谷部と尾根部にかけての集団移動が観察されているそうですが、あれがいっせいに動くとなると、壮観でしょう。但し、整備された山道を昼間に歩いているだけでは、大移動がお目にかかることはないかもしれません。
『生態系トラスト協会』:「寄稿 シーボルトミミズについて」
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