山歩きで注意したい捻挫・骨折
ハイキングは低山でも、縦走ということになると結構過酷。山道は、整備されているとはいえ、でこぼこがありますし、頂上付近の岩場などでは、突然急傾斜や不規則な段差に出会うこともあります。「広島南アルプス」の場合、大きくてもせいぜい10m程度の落差ですが、疲れて油断をしていると滑落や転落の危険性もあります。
山で一番大事な移動手段である脚にケガをしたらどうするのか。子どもでさえ背負って歩くのはたいへん。ましてや自分自身や、他のハイカーが事故に会うことを考えると心配です。そんなとき、『きょうの健康』(2010年5月号)に、「中高年の山歩き 山での事故を防ぐために」という記事が掲載されているのを見つけました。
紹介されている2008年の警視庁のデータによると、40歳以上のハイカーが、遭難した原因として、滑落・転落・転倒事故が620人、道に迷ったのが580人、病気になったのが139人ということです。警視庁の調査ですから、その範囲は限定されていますが、だいたいの傾向はつかめそうです。
やはり、5割近くを占めるのが滑落・転落・転倒。これによって捻挫もしくは骨折をすることが多いようです。しかし、その場ではどっちなのか判断が難しい。そのため、ひとまず骨折を想定した処置を行なうことが求められます。応急処置の基本は、「動かさない」「冷やす」「固定する」。記事には、ストックや棒などで脚を挟んで、包帯やテープで巻く図が示されています。
応急処置のうえ、いろいろ試行してみて、どうにも動けないようなら、携帯を使って救助を頼むしかないでしょう。そういえばこの前、鈴が峰の東側のピークで行なっていたヘリコプターを使った西消防署の訓練、何やら箱のような器材を扱っていましたが、山での遭難を想定したものだったのかもしれません。
しかし、できればケガや病気で、他の人の手をわずらわすことがないようにしたいものです。ハイキングをするときは、自然との対話を楽しみつつリラックスしながらも、同時に、一方では気を引き締めて油断しない緊張感という両者を統一することが求められるようです。
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