南区から安佐北区まで広島市の街並みが展望できる武田山
武田山411mを歩いてきました。週間天気予報では好天だったのに、昨夜の時点では「曇り一時雷雨」の予報、場合によっては諦めなければならないかとも思っていたのですが、予想に反して快晴、気持ちのいい風が吹く一日でした。
観音から自転車で太田川放水路河川敷を通って長束へ、さらに旧国道を北上。JR下祇園駅に見当をつけて西へ曲がりましたが、すぐには見つからず。結局駅の周りを大きく一回まわって、なんとか到着しました。そこへ自転車を置いて、2キロメートル近く歩いて登山口へ。
「まむしに注意」とあったので、気を引き締めて山に入りました。馬返しの一部と山頂付近には、かなり急な斜面も。ロープの代わりに、木の根が都合よく手すり状になっているので、つかんで登ります。みんな同じ気持ちでつかむのか、根っこは年季の入った色に。
もう少しで山頂というところに千畳敷という城跡、銀山城の本丸があったということです。それにしても、よくこんなところに住んでいたものですね。日常的に上がったり降りたりするのは、相当な苦労があったでしょうに。少し手前の「馬返し」までは、馬を使ったようですが、さらにそこから上には、険しいところも何箇所かあります。
武田氏の治世は1221~1541年、どんな政(まつりごと)をして、どんな暮らしをしていたのでしょうか、改めて郷土の歴史を考えてみたくなります。天守台として使われていた山頂は、大きな岩がニョキニョキとむき出しになって並んでいるため、広島市の沿岸部から山間部まで見渡すことができます。下界の動きをいち早くつかむのには好都合だったのでしょう。(了)
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